現在、慢性の痛みを持つ人の多くに、うつ症状があることが分かっています。うつ症状になると引きこもりがちになり、運動不足から筋肉の衰えと肥満を招き、膝や腰への負担が増してさらに痛みが強まる、という悪循環を引き起こしてしまいます。また痛みには、長引くと別の種類の痛みに変化・複合する特性があり、複雑化するほど治療が難しくなる傾向があります。慢性化させないためにも、危険信号としての役割を終えた痛みは、我慢せず、速やかに取り除くことが大切です。