2020年4月30日

低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害剤「TS-143」の全世界における独占的開発・製造・販売権に関する契約締結

大正製薬株式会社[本社:東京都豊島区、社長:上原 茂](以下、当社)は、BioAge Labs社[本社: Richmond(米国)、CEO:Kristen Fortney](以下、BioAge社)と、加齢性疾患の改善において、当社が創出した低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素(以下、HIF-PH)阻害剤「TS-143」の全世界における独占的開発・製造・販売権に関する契約を締結したことをお知らせいたします。

この契約により、当社はBioAge社から、契約一時金、開発の進捗に応じたマイルストン、売上高に応じたマイルストン、並びにロイヤルティを受け取ります。また、本契約により、当社は、日本については「TS-143」の共同販売オプション権を、東南アジア(タイ、フィリピン、マレーシア、インドネシア、ベトナム)については「TS-143」に関する共同販売の優先交渉権を保持します。

BioAge社独自のヒト加齢データによると、低酸素誘導因子-1(以下、HIF-1)の分子経路は寿命及び健康寿命に関連があり、血中のHIF-PH濃度の増加が全死因死亡率の増加と身体機能低下に関連するとされております。「TS-143」は、HIF-PHを阻害することで、造血、解糖、糖取り込み、血管新生、筋肉再生などの多くの生物学的プロセスに関与するHIF-1の標的遺伝子を増加させ、加齢に伴う複数の疾患に治療効果を示す可能性があります。

BioAge社は、独自のAI技術を用いて人間の寿命に影響を与える分子経路のマッピングを行い、加齢性疾患の治療薬を開発するバイオテクノロジー企業です。BioAge社に関する詳細情報は、BioAge社ホームページをご覧ください。
 URL https://bioagelabs.com/media.html