「錠剤の飲みやすさ」とは何か――？

開発チームで話し合い、悩んだ結果出した結論が「自然に飲み込める」錠剤を目指そう、ということでした。

当社の製品実績より、生活者の皆さまから寄せられる飲みにくいとのお声が非常に少なかった、『大きさ：直径10mmより小さい、服用錠数：3錠以下』での錠剤サイズを実現することを目標に、設計を進めることとしました。

“錠剤ボロボロ事件”の原因を追究した結果、“わがままな成分”たちはそれぞれ自己主張が強いため、錠剤内部が不均一となり、強度が保てなくなっていたことが分かりました。そこで数十回にわたる試行錯誤の結果、“わがままな成分”たちを「顆粒」と呼ばれる粒の中に均一にまとめることで、団結力が生まれ、均一性が向上し、直径約9mm、服用錠数３錠のサイズに有効成分を“ぎゅっと”詰め込み、十分な強度をもつ錠剤を実現することに成功しました。開発チームの知識と技術を結集し、“わがままな成分”たちを小さな錠剤にぎゅっとまとめる――これこそまさに、One Teamの結晶です。

💡豆知識：１錠１錠に “ゾウ”並みのパワーが！？

有効成分を“ぎゅっと”詰め込んだ錠剤は、見た目こそ小さいですが、実はとても力強く作られています。

「打錠工程」と呼ばれる製造プロセスでは、強い圧力をかけて錠剤の形を整えます。その圧力は、なんと1錠あたり約1〜2トン！これは、小柄なアジアゾウ1頭分、あるいは普通自動車1台分の重さに相当する力です。

小さな錠剤の中には、見えない努力と製剤技術がぎゅっと詰まっているのです。