2021年2月22日

SGLT2阻害剤「ルセフィ®錠」の
口腔内崩壊フィルム剤の製造販売承認申請に関するお知らせ

大正製薬株式会社[本社:東京都豊島区、社長:上原 茂](以下、当社)は、本日、SGLT2阻害剤「ルセフィ®錠(一般名:ルセオグリフロジン水和物)」の口腔内崩壊フィルム剤(以下、本剤)について、厚生労働省に製造販売承認申請を行いましたので、お知らせいたします。

ルセフィ®錠は、当社が創製した、腎尿細管において糖の再吸収を行う輸送体であるナトリウム-グルコース共輸送体2(sodium-glucose cotransporter 2; SGLT2)を選択的に阻害することにより、糖を尿と共に体外に排泄し、血糖値を低下させるタイプの薬剤であり、2014年3月に2型糖尿病を適応とした製造販売承認を取得し、2014年5月より販売しております。

慢性疾患である2型糖尿病は、早期からの高血糖状態の是正に加え、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症などの合併症の発症、悪化を防ぐため継続的な治療が必要ですが、働く世代の患者さんでは治療を受けていない、あるいは治療を受けているのに途中で中断するケースが多いことが問題とされています。

本剤は薄いシート状の薬剤であり、錠剤と比べてかさばらず携帯性に優れた剤形です。また、口腔内で唾液等の水分により速やかに溶けるため、より服薬しやすくなります。患者さんの状況に応じた服用が可能となることから、アドヒアランス*の向上に寄与することが期待されます。

当社は、ルセフィ®錠とあわせて本剤を提供することで、糖尿病治療に一層貢献していきたいと考えています。

*アドヒアランス:患者さんが積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けること