セルフメディケーションSelf-medicationSTORY 07

毛髪科学

最先端の発毛研究から、新たなソリューションを生み出す

髪は見た目の印象の7割を決めるともいわれていますが、薄毛、白髪、髪質など、生活者の髪に関する悩みは絶えません。大正製薬は、髪に関する生活者の悩みの解決に向け、発毛成分ミノキシジルを中心とした最先端のヘアケア研究を進めています。近年、これまで解明されていなかったミノキシジルの新たな発毛メカニズムがわかってきました。

発毛メカニズムの追究

ミノキシジル本来の効果をサポートする頭皮環境研究

植物の豊かな実りを得るために良質な土壌が必要であるのと同じように、健康で美しい髪を得るためには良好な頭皮環境を保つことが大切です。大正製薬では、"頭皮"と"毛髪"の関係性に着目し、頭皮環境の変化がミノキシジルの発毛効果に及ぼす影響について、研究を進めてきました。

頭皮はさまざまな外的刺激にさらされている過酷な環境にあり、特に日中に浴びる紫外線の量は、顔の約3倍ともいわれています。紫外線が発毛に及ぼす影響を発毛評価モデルで調べたところ、紫外線を浴びることで、毛包周囲の皮膚に炎症や酸化ストレスが生じ、発毛が遅延する現象を確認しています。つまり、実際の生活においても、紫外線が頭皮の炎症や酸化ストレスを引き起こし、発毛の遅延や抜け毛の促進に繋がっている可能性があるのです。頭皮環境を悪化させる要因は紫外線だけではありません。大正製薬では、今後もミノキシジル本来の発毛効果が発揮されるよう、頭皮環境に関する研究を続けてまいります。

皮膚組織切片の作成

ミノキシジルの新たな機能に迫る

新たな血管を生み出すミノキシジル

従来、ミノキシジルは毛乳頭細胞に作用することで、発毛作用を発揮するといわれてきました。大正製薬は、血管可視化技術を用いた解析により、ミノキシジルが毛包周辺における皮膚の毛細血管に作用し、毛包上皮系幹細胞に接触する特定の血管などを増加させることを発見しました。今後も、ミノキシジルの効果を高める研究をさらに深めていきたいと考えています。

毛包組織の顕微鏡観察

ミノキシジル×ナノの世界

ミノキシジルナノパーティクルの機能解明

ミノキシジルは毛球部に作用することで発毛効果を示すことがわかっています。ミノキシジルの発毛効果を十分に発揮させるために、ナノ粒子化技術に着目しました。ミノキシジルをナノ粒子化(ナノパーティクル)することで、毛包へ効率的に届けることが可能になりました。さらに、ミノキシジルナノ粒子化製剤の塗布により、バルジ領域に存在する毛包上皮系幹細胞の活性化が示唆されました。これらの知見を組み合わせ研究を深め、発毛効果を高める製剤化技術を確立していきたいと考えています。

成分の経皮吸収性評価

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