医薬事業Pharmaceutical
Research

医薬研究の取り組み・パイプライン

モダリティの多様化に対応した新薬研究開発力の強化次世代抗体VHHの研究開発をリード
開発品目の早期上市に向けた研究推進

世界的に難易度が高まっている新薬開発。今後、独自性の高い新薬の開発と継続的な上市なしに研究開発志向型企業として生き残ることはますます難しくなると考えられます。大正製薬の新たな挑戦は、次世代抗体VHHを柱として有用性の高い新薬を開発すること。その実現のために、先端技術の活用や外部研究機関との連携強化等を通じて研究開発力を強化させています。

創薬研究だけでなく開発品目を確実に上市させることも医薬研究の大切な取り組みです。病気に苦しむ患者様のもとに一日でも早く医薬品として届けられるよう、日々、研究開発活動を続けています。

医薬研究の取り組み
  大正製薬が注目する次世代抗体VHH

重点領域「整形外科疾患」「代謝性疾患」「感染症」「精神疾患」のイメージ図

大正製薬が注目する次世代抗体VHHは、ラクダ科動物特有の重鎖抗体(HCAb)の抗原結合に関わる可変領域です。
VHHは従来の抗体の10分の1のサイズであることから、従来の抗体ではアクセスできない体内の疾患標的部位にアクセスできる可能性があります。
その小さくてシンプルな構造ゆえに、個別のVHHを連結させることにより同時に複数の標的に作用できる「多価」VHHを創出することもできます。
大正製薬ではVHHの特長を活かし、国内初のVHH薬である関節リウマチ治療薬「ナノゾラ」に続く新薬の研究開発に取り組んでいます。

HCAb(heavy chain antibody)
VHH(variable domain of heavy chain of heavy chain antibody)
IgG (Immunoglobulin G)

大正製薬では、研究者の多くが、新規創薬アイデアの提案から、研究開発、承認申請まで携わり、病気に苦しむ患者様のもとに一日も早く医薬品として届けられるよう、日々、研究開発活動を続けています。また、次世代抗体VHH薬の研究を進めるために必要な技術基盤を拡充し、新薬創出に向けた研究活動を推進しています。

私たちは、一緒に新薬開発に挑戦してくれる仲間を求めています。ご関心がある方はこちらへ。

パイプライン

(2024年2月13日現在)
開発コード 剤形 予定適応症 開発
形態
開発ステージ
フェーズ
1
フェーズ
2
フェーズ
3
申請

TS-071*
一般名:ルセオグリフロジン水和物
経口 2型糖尿病
(小児)
自社
TS-142 経口 不眠症 自社
TS-172 経口 高リン血症 自社

TS-161 経口 うつ病 自社
TS-134 経口 統合失調症 自社
TS-142 経口 不眠症 自社
* TS-071:SGLT2阻害剤 製品名:ルセフィ®