先輩社員紹介 研究(OTC医薬品)の先輩社員 生活者が笑顔になれるOTC医薬品をチームの力を結集して作り出す

業務内容

私の所属する研究室では、OTC医薬品のなかでも皮膚用薬、水虫薬、痔疾用薬など内服剤を除く医薬品を研究開発している部署です。プロジェクトの方針に沿って処方を考え、試作・検討を繰り返します。さらに安定性、安全性、有効性を確保しつつ、クリームや液剤、坐剤など、使用感にもこだわり、工夫を凝らします。私は入社以来、処方設計として主に痔疾用薬『プリザ』、腟カンジダ治療薬『メディトリート』を担当してきました。現在は、これらに加え、水虫薬『ダマリン』の製剤化を検討する処方設計リーダーとして、生活者の視点に立ちながらOTC医薬品の研究開発に取り組んでいます。

阿部 晃成 セルフメディケーション開発研究所 外用剤開発研究室 2003年入社 理工学研究科 総合デザイン工学専攻 卒

使い心地まで考えて医薬品の製剤化を考える

 医薬品の研究職と聞くと、毎日黙々と新規の医薬品の有効成分を見つける実験を繰り返す仕事というイメージを持たれるかもしれません。しかしOTC医薬品は、生活者が薬を選択するので、医療用医薬品と比べ、より利用される方々のことを考えながら研究を進めていくことになります。研究者としては、効き目があり、安全性が高い成分を配合することが最優先されるのですが、それに加え、製剤の形状をどうすれば、より使いやすいかという点についても考えます。こうしたことまで検討しながら製剤化を進めていくことが私たち処方設計の重要なミッションであり、仕事の面白さでもあります。
 新しいOTC医薬品を開発するときには、他部署の専門家も参加して開発プロジェクトが編成されます。プロジェクトでは、商品企画部門との共同作業により新製品のコンセプトを設定します。続いて有効成分や基剤を選出して試作品を作るのですが、成分が分離したり配合がうまくいかなかったりするなど、試作品を作り上げるまでには何度も試行錯誤を繰り返します。こうしてでき上がった試作品は、安全性を検証するため今度は安全性研究室に送られ、フィードバックされた検証データや改善要望などをもとに、さらに作り直しと再評価を続けます。もちろん、この過程では工場での生産化のことも十分考慮していなければなりません。そして、最終評価で「これなら問題なし」という判断が下されると、市販するため申請を行うと同時に、並行して量産化のために工場の生産部門と綿密に打ち合わせを行います。
 このように大正製薬では、一つの新薬が誕生するまでには、実に多くの部署との関わりがあります。そのため、現在私は処方設計のリーダーとして関係部署とスムーズな連携がとれるよう特に心がけながら製剤化を推進しています。

チーム研究が大きな相乗効果を生む

 私がOTC医薬品の研究をしたいと考えたのは、生活者の皆さんに喜んでご利用いただける製品を世に送り出したいという強い想いがあったからでした。とはいえ、OTC医薬品はおよそ1〜3年という短いサイクルで新製品を研究開発していくので、決められた期間のなかで計画性を持って業務を遂行していかなければなりません。確かにリーダーとしての責任の重さを感じていますが、大正製薬の研究はチームで進めていくので、それがとても心強く、私の元気の源になっていると感じています。チームをはじめ、研究室の雰囲気は明るく活気があり「新薬をつくる」という同じ目標に向かう大きなエネルギーに満ちています。各自が持ち味を発揮し、互いの足りない部分を補完し合うことで、それが大きな相乗効果を生むと思うし、一つの目標に向かっていくパワーになっていのではないでしょうか。
 それに、チーム作業ですから、新薬が開発できたときの喜びも全員でわかちあえるので、嬉しさが何倍にもなります。
 これからも、「生活者の健康に少しでも貢献していきたい」という気持ちを心に留めながら、みんなの力を結集して、新しいOTC医薬品の開発に取り組んでいきたいと考えています。

思い入れのある製品

メディトリート

腟カンジダ治療薬『メディトリート』は後発品でした。そこで、『メディトリート』の優位性を徹底的に分析しました。他社製品が錠剤であり、水分で溶解するのに対して『メディトリート』は坐剤であり、体温で融解するため、個人差が少ないこと。表面がワックスなのでデリケートな部分にもやさしく入れやすいことに着目し、寒天などを使った実験結果を営業部門と共有しました。製品特長を分かりやすく伝える手法が営業活動に活かされ、この製品の良さがよりよく伝わったことで、多くの生活者にご利用いただくことができました。

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