先輩社員紹介 生産技術の先輩社員 高品質の製品を世の中に送り出す量産体制のカギをにぎる

業務内容

リポビタンD、ゼナなどのドリンク剤を製造する部署で、薬液を調製する経験を経て、2010年からはドリンク剤のスケールアップの仕事に取り組んでいます。スケールアップとは、研究部門で開発された新製品を、工場の設備、製品の特徴を考慮して、恒常的に量産できる条件を決めることです。製造条件の設定には、原料の溶解温度、薬液のろ過及び殺菌条件などがあります。このほか、品質向上、コスト削減及び新技術の導入などを目的とした技術検討も行っています。

大久保 瑞樹 生産本部 生産技術研究所 生産第3研究室 2005年入社 自然科学研究科 物質生命工学専攻卒

条件設定が量産の成否を決める

 医薬品は生活者の身体に入り作用するものです。そのため、「これくらいでいいだろう」というあいまいな製造方法は決して認められず、原料を完全に溶解するための水温など、その他詳細な条件まできちんと決めなければなりません。
  例えば、研究所から新製品の処方が提案されると、使用する製造設備を選定し、製造方法の案を作成します。その案に基づき、選定した設備で溶解できるか、有効成分の安定性に影響が無いかなど、ビーカースケールで検討します。
  また、製造方法案を作成する過程では、現場の方と相談を繰り返し、安定した品質で製造でき、作業者の負担を減らしてミスが起こらないような方法を一緒に検討します。現場で出た意見については、研究部門にもフィードバックして、製造方法を考慮した処方になるように依頼します。
  このように、研究部門、品質部門、製造現場など関係部署と何度も打合せを実施し連携をとりながら、スケールアップを実施します。無事新製品が出荷された時や、製造方法を改善してコスト削減を達成できた時などは、ほっとすると同時に、心の中で「よし!」とガッツポーズをしています。

海外工場の立ち上げを経験し仕事に深みが増す

 2012年、海外の新工場を立ち上げるにあたり、ドリンク剤の攪拌、溶解などの条件設定を任されました。私は英語が苦手だったので、現地の担当とは筆談やジェスチャーを交えながらで、意思疎通を図ることに苦労しました。
 言葉の壁がある中でも、さまざまな課題を乗り越えて無事量産体制を整えることができたのは、上司や先輩方のフォロー、製造現場や現部署での経験があったからこそ。蓄積したことを存分に発揮できた貴重な経験であるとともに、大きな気づきもありました。それは、製造条件の根拠を理解することです。製造条件を相手に理解してもらうには明確な指示が必要で、そのためには自分自身が「なぜこうなっているのか」という理由を説明できなければなりません。製造条件を理解し直すとともに、この仕事の奥深さを認識できました。
 生産技術研究所に配属されて、色々なテーマに関わることで製造工程や製造技術に関する理解度が高まりました。これからも高品質な製品を生活者に提供することと、製造コストを低減するために、製造技術を駆使していきます。

思い入れのある製品

リポビタンDキッズ

工業化における課題が多く、安定した品質で製造するために、条件設定に工夫が必要だった製品です。当社のドリンク剤の中でも5才児から服用できる製品で、当時1歳だった自分のこどもが将来飲むことを考えながら、製造方法を設定した記憶があります。発売後も安定した品質で生産していますが、さらに作業効率を向上させるために検討を続けています。

ページ上部へ