頭が痛くて病院に行っても異常が見つからない。頭痛に悩む人の多くが、こんな「機能性頭痛」と呼ばれるタイプなのだとか。(詳しくは「頭痛のタイプ」をチェック)
多くの場合「精神的ストレス」やそれに伴う「筋肉の収縮」が原因とされるこの頭痛、日頃のちょっとした心がけでずいぶん楽になることも多いのです。そこで思い立ったらすぐできる簡単セルフケアを、癒しのプロである女性セラピストがご紹介します。セルフ指圧やヘッドマッサージなどのほか、ストレス解消法のアドバイスもぜひ参考に!
戸谷香織さん
英国公認機関ITECの資格を取得後、数々のサロンで経験を積み、2006年荻窪に「アトリエアロマ」をオープン。アロマセラピーのほか、生理学・解剖学、リフレクソロジー、カラーセラピーなど多方面に精通。豊富な知識を生かした、体と心両面からのケアには高い支持が。テレビや雑誌などメディアからの取材も多い人気セラピスト。
※荻窪のサロンは女性専用ですが、この春よりレンタルサロンでの男性への施術をスタート。詳細はこちらをご参照ください。
今回答えてくれたのは、荻窪で「アトリエアロマ」を主宰する戸谷香織さん。
アロマセラピーやリフレクソロジー、インディアン(インド式)ヘッドマッサージなど、広く深い知識から生まれるメソッドと、確かな技術が評判のサロンは、リラクゼーションにとどまらず、確かな手応えを求めて訪れる人も多いそうです。そこでおうかがいしてみました。
頭痛に悩んでいる人って多いんでしょうか?
「そうですね。頭痛の方や、頭痛に加えて肩や背中のコリ・痛みを感じてお見えになる方など、かなりの数いらっしゃいます。当店のメニューに『インディアンヘッドマッサージ』というヘッドマッサージがあるんですが、そちらを受ける方も、頭皮が緊張していることがとても多いですね」
なるほど。頭痛に悩む人にはどんなケアを行うんですか?
「まずは筋肉のコリをほぐすケアですね。頭皮のほか、肩や首、肩甲骨まわりの僧帽筋など、お客様の症状に応じて施術を行います。施術の際お話をうかがっていると、長時間同じ姿勢、特にPC画面やデスク上の書類を見るために前傾姿勢を取っていらっしゃる方が非常に多いんです。そういった方にはプロの手によるケアに加え、日ごろの心がけやセルフケアも重要だとお話ししています」
普段からのケアも大切なんですね。具体的にはどういった方法を?
「セルフ指圧やヘッドマッサージをおすすめしています。こうした方法で筋肉を意識的に動かすのは、緊張をほぐし、血行をよくするのに効果的です。例えば1時間机に向かったら、3分くらいゆったりと指圧しながら休憩タイム。コリもやわらぐし、気分転換にもなるから一石二鳥。少しのことですが、習慣にすればずいぶん違ってくると思います。今回はこの二つに加え、男性にも手軽にできるアロマセラピーもご紹介しました。よろしければこちらも試してみてくださいね」
※詳しい方法は、下の「頭痛セルフケア法」コーナーをご参照ください。
ところで、頭痛のもうひとつの原因とされているのがストレス。戸谷さんはどのように解消しているのでしょうか?
「アロマに関連することが多いですね。アロマポットで好きなアロマの香りを楽しんだり、ハーブティを飲んだり。アロマセラピーを生活に取り入れてから、ストレスや頭痛をあまり感じなくなった気がします。あとは友達と思い切りおしゃべりしたり、意外に思われるかもしれませんが、時にはカラオケで熱唱したりも(笑)」
穏やかで物静かな雰囲気の戸谷さんがカラオケとは意外です!
「カラオケで歌うことは体を温める効果があり、健康にもいいんですよ。男性の方なら、好きなスポーツで発散させるのもいいのでは? また、適度なお酒もストレス解消に効果的ですが、くれぐれも飲み過ぎにはご注意してくださいね」
戸谷さんのお気に入りはローズやネロリ。
「欧米では男性にとってもアロマセラピーは身近な存在。難しく考えず、気軽に取り入れてみてください」
わかりました。最後に頭痛に悩む男性に向けてメッセージをお願いできますか?
「働き盛りの30代~40代の方は、責任ある仕事をまかされる立場だけに、ストレスが多く、頭痛に悩まれることも多いのだと思います。上手にストレス解消を心がけて、元気に毎日を送ってください。ピンチの時は私も力になりますので、ぜひお声をかけてくださいね」
終始笑顔を絶やさずに、美しい声でお話する戸谷さんと過ごすひとときは、まさに癒しの時間。読んでいる皆様にもこの雰囲気が伝われば幸いです!
指の腹を肌に当て、「1・2・3」でゆっくり押し、「4・5・6」でゆっくり戻すイメージで。呼吸は止めずに行います。優しく押してみて気持ちよい部分に。
| 側頭部 | 目の周辺 | 後頭部周辺 |
|---|---|---|
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| こめかみ周辺の側頭筋を優しくプッシュ。頭痛のほか、肩コリにも効果的。東洋医学としては頷厭(がんえん)というツボがある位置。 | 眉頭の下のくぼんだ部分を優しくプッシュする。目の疲労にも効果的。東洋医学としては攅竹(さんちく)というツボがある位置。 | 後頭部の骨にそって、やや上前の方向にプッシュ。首や肩のコリ解消にも。東洋医学としては風池(ふうち)というツボのあたりです。 |
本来は2人一組で行うインディアンヘッドマッサージのメソッドを、ひとりでできるようアレンジしたのがこちら。5本の指の腹を地肌に垂直に当て、シャンプーする要領で少し強めにゴシゴシと前後に動かします。手を移動させながら頭全体に。
頭皮の血行や代謝を促進し、心身の緊張を解く効果があるとされます。頭痛や眼精疲労、首・肩のコリに悩む方におすすめです。

植物から取れる精油を用いたアロマセラピーは、特に欧米ではポピュラーな代替療法のひとつ。精油には多くの種類があり、また活用法もさまざまですが、今回は比較的入手が簡単で男性におすすめの3つの精油と、初心者にも取り入れやすい3つの方法をご紹介します。
- ラベンダー(ラベンダー・アングスティフォリア)
- 代表的ハーブのひとつ。筋肉を弛緩させる作用があり、頭痛や肩こりの症状緩和に用いられることも多い。不安やストレスを和らげ、良い睡眠にも効果を発揮。
- バジル
- 甘くスパイシーな香り。自律神経のバランスを整えるとされ、不安を取り除き、集中力を高めたい時に。塗布により筋肉に直接作用 し、頭痛や肩こりを和らげる効果も。
- サイプレス
- 樹木系の精油で森林浴気分が楽しめ、リフレッシュ効果や精神安定作用を持つ。静脈やリンパの滞りを改善するため、肩こりからくる頭痛を和らげる際にも用いられる。

- ※それぞれの精油は専門店などで手に入ります。
- ※精油の中には禁忌事項があるものもあります。精油の特性をよくお調べの上、自己責任においてご利用ください。お取り扱いについては、購入・使用の際にご確認ください。
- ※精油を肌に塗布する際は、原液のまま使用せず、キャリアオイルなどで希釈してご使用ください。
- 芳香浴
- ハンカチやティッシュに1滴垂らし、香りを楽しみます。その他、陶器のカップに熱めのお湯を注ぎ、そこに精油を1滴垂らして香り付きの蒸気を楽しむのもおすすめ。精油の香りで、心身ともにリラックスできます。
- アロマバス
- 浴槽に少しぬるめ(38~39℃くらい)のお湯をはり、天然塩40gに精油4滴を垂らしてよくかき混ぜたものを入れて入浴します。20~30分くらいのんびり湯船につかれば、筋肉がほぐれ、抜群のリラックス効果が。
- 精油入りオイルでマッサージ
- 市販のキャリアオイル(精油希釈用オイル)10mlに精油2滴を加え、よく混ぜてブレンドオイルを作ります。それを首や肩など、コリを感じる部分に塗布してゆっくりとマッサージします。
- ※キャリアオイルは専門店などで購入できます。スイートアーモンド油やホホバ油が一般的。
- ※使う時に作り、1回で使い切るのがベストですが、余った場合は蓋付き遮光瓶で冷暗所に保管し、2週間以内に使い切ってください。




