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メタボリックシンドロームについて

健康診断結果の見方

健康診断項目一覧

健康診断の目的は近年、疾病の早期発見、早期治療のみならず、生活習慣病に重きをおくようになっています。診断結果から食事・運動習慣などのライフスタイルを見直すきっかけとなるように変わってきました。
このページでは「健康診断結果の正しい見方」をご紹介します。これをもとに自分の診断結果を見直してみましょう。


身体計測

血球算定

代謝系

呼吸器

循環器系

腎・泌尿器系

感覚器系

肝機能

腹部・消化器系

婦人科

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身体計測

身長と体重の測定は、肥満を判定するための指標となります。


■BMI

肥満の判定に国際的に広く用いられている判定法です。
BMI=体重(kg)÷身長(m)の二乗


・BMIが25以上は肥満
・BMIが18.5以上~25未満(標準=22)は正常。
・BMIが18.5未満は低体重(やせ)。

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血球算定

血液を採取して放置すると、上澄み液「血漿」と、下の固まった層「血球」に分かれます。「血漿」成分は「血清」と「繊維素」、「血球」成分には「白血球」、「赤血球」、「血小板」があります。


白血球数

白血球は細菌などの異物から体を守る働きをします。体内に炎症があったり、感染症が起こると数値が上昇します。

基準値 3.2~8.5(×10の三乗/μl)
高い 感染性、炎症性疾患、がんが疑われる。喫煙やストレスによって起こることも。
低い ウイルス性感染症、再生不良性貧血が疑われる。

赤血球数

赤血球は酸素を全身に運び、発生した二酸化炭素を回収して肺に放出する働きをします(ガス交換)。

基準値 男4.00~5.39、女3.60~4.89(×10の四乗/μl)
高い 真性多血症が疑われる。喫煙やストレスによって起こることも。
低い 貧血、臓器からの出血、腎不全が疑われる。

ヘモグロビン

ヘモグロビンは赤血球に含まれる「ヘムタンパク質」のことで、酸素を全身に運ぶ働きをします。

基準値 男13.1~16.6、女12.1~14.6
高い 真性多血症、赤血球増加症が疑われる。
低い 鉄欠乏性貧血、臓器からの出血、腎不全が疑われる。

ヘマトクリット

ヘマトクリットとは、血液中に占める赤血球の割合(容積比率)のことをいいます。

基準値 男38.5~48.9、女35.5~43.9
高い 真性多血症が疑われる。脱水状態やストレスによって起こることも。
低い 鉄欠乏性貧血、臓器からの出血、腎不全が疑われる。

血小板数

血小板は血管が損傷して出血したとき、血液を凝固させ、出血を止める役割をします。

基準値 150~350(×10の三乗/μl)
高い 血小板血症、関節リウマチなどが疑われる。
低い 血小板減少性紫斑病、肝硬変、偽性血小板減少症が疑われる。

血清鉄

鉄はヘモグロビンの材料となります。Fe(鉄)値とUIBC値(不飽和鉄結合能)で、体内の鉄の利用状況や造血能力が分かります。

Fe値

基準値 男60~199、女40~199
高い ヘモクロマトーシス、肝臓障害が疑われる。
低い 鉄欠乏性貧血、感染症、がんが疑われる。

UIBC値

基準値 150~280
高い 鉄欠乏性貧血が疑われる。
低い 感染症、肝機能障害、がんが疑われる。

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代謝系


尿糖

血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が一定限度を超えると、腎臓から糖が尿に漏れ出てきます。この尿の中の糖を計るのが「尿糖」です。

正常 陰性(-)。尿糖が出ていない状態。
異常 陽性(+)。糖尿病が疑われる。

空腹時血糖

血糖値は正常な場合でも食後に上昇するため、空腹時に血糖値を測定します。

基準値 65~99
高い 糖尿病が疑われる。
低い インスリノーマが疑われる。

総コレステロール

血液中の脂質はコレステロール、中性脂肪、遊離脂肪酸、リン脂質の4つに大別でき、そのうちのコレステロールのことをいいます。

基準値 120~219
高い 糖尿病、甲状腺機能低下症、家族性高脂血症、ネフローゼ症候群が疑われる。
低い 栄養障害、甲状腺機能亢進症、肝臓障害が疑われる。

中性脂肪(トリグリセリド)

中性脂肪はエネルギー源として糖質が貯蔵用に変化したもので、脂肪細胞に蓄えられます。血液中の中性脂肪量を測定します。

基準値 30~149
高い 家族性高脂血症、動脈硬化、肥満が疑われる。
低い 甲状腺機能亢進症、肝臓障害、低栄養が疑われる。

HDLコレステロール

HDLコレステロールは血液中のコレステロールを回収して肝臓に戻し、動脈硬化を抑制する働きをするため、善玉コレステロールと呼ばれます。 血液中のHDLコレステロール値を測定します。

基準値 40以上
低い 動脈硬化、高中性脂肪血症、肥満が疑われる。喫煙、運動不足で起こることも。

尿酸

尿酸とは、タンパク質の一種である「プリン体」が代謝された後の残りカスのようなものです。血液中の尿酸を測定します。

基準値 男3.1~6.9、女2.2~5.4
高い 痛風、高尿酸血症、慢性腎不全が疑われる。
低い 腎性低尿酸血症が疑われる。

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呼吸器


胸部X線

肺や心臓、縦隔(左右の肺の間にある)などの病変を調べます。
・検査でわかる病気 肺炎、肺結核、肺がん、肺腫瘍、胸膜炎、肺気腫、心肥大、縦隔腫瘍など。

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循環器系


血圧

血圧とは心臓から出た血液が血管の内壁に与える圧力のことをいいます。もっとも高くなったときの圧力が「収縮期血圧」、低くなったときの圧力が「拡張期血圧」です。

基準値 収縮期血圧100~129/拡張期血圧50~84
高い 高血圧症が疑われる。
低い 低血圧症が疑われる。

安静時心電図

両手足と胸部に電極を付けて、心臓から発生する微弱な電流の変化を波形図に記録する検査です。波形とリズムの異常などから心臓の状態や働きを調べます。

正常 同一の正しい波形が同じ間隔で記録される。
異常 不整脈、狭心症、心筋梗塞、心筋症、心肥大などが疑われる。

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腎・泌尿器系


尿検査・蛋白

血液中のタンパク質は腎臓でろ過され、尿の中に出てきますが、尿細管で吸収されて血液中に戻ります。尿中の蛋白を調べ、腎臓や尿管の障害を調べる検査です。

正常 陰性(-)
異常 陽性(+)。腎炎、ネフローゼ症候群、腎硬化症が疑われる。かぜなどによる高熱で一時的に生じることもある。

尿検査・潜血

尿の中に赤血球が含まれるかを調べます。

正常 陰性(-)。尿のつくられる腎臓、尿の通る尿路から出血している場合(+)となります。
異常 陽性(+)。腎結石、尿管結石、糸球体腎炎、膀胱炎、尿路腫瘍が疑われる。

腎機能・尿素窒素

血液中の尿素に含まれる窒素の濃度を調べます。腎臓の排泄機能が悪くなると、血液中の尿素窒素の濃度が高くなります。

基準値 8~20
高い 腎機能障害、消化管出血が疑われる。脱水や高タンパク食で起こることも。
低い 肝機能不全、低タンパク食が疑われる。

腎機能・クレアチニン

クレアチニンは筋肉中に含まれるタンパクの老廃物です。筋肉量に比例しますが、腎臓の働きが低下すると、尿から体外への排泄に障害が起こり、クレアチニン値が高くなります。

基準値 男性0.5~1.1、女性0.4~0.8
高い 腎機能障害、心不全が疑われる。
低い 筋肉疾患が疑われる。妊娠や長期寝たきりで起こることも。

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感覚器系


視力

ランドルト環と呼ばれる輪の切れ目や文字がどの程度認識できるかを調べます。

基準値 1.0~2.0未満
高い 2.0以上。近くが見えない場合は遠視が疑われる。
低い 1.0未満。近視、乱視が疑われる。

眼圧

眼球の中は液体(房水)によって一定の圧力が保たれており、これを眼圧といいます。眼圧が正常かどうかを調べる検査です。

基準値 7~21
高い 緑内障、高眼圧症が疑われる。
低い 網膜剥離、虹彩毛様体炎、外傷、脱水が疑われる。

聴力

オーディオメータという装置が発する特定の周波数を少しずつ強くしていきながら、初めて聞こえた段階を聴力として診断します。

基準値 30(デシベル)以下
高い 難聴が疑われる。

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肝機能


総蛋白

食物として摂ったタンパク質は胃腸で分解・消化された後、血液中に入り血清蛋白(血清中に含まれる蛋白の総称)となり、体内で利用されます。血清中に含まれる蛋白の割合を調べる検査です。

基準値 6.5~8.0
高い 多発性骨髄腫、良性Mタンパク血症が疑われる。慢性炎症や脱水で起こることも。
低い 栄養障害、肝障害、がんが疑われる。

アルブミン

血清中のタンパクはおもにアルブミンとグロブリンから構成されます。アルブミンとは肝臓で作られ、生命予後とも関係する重要な蛋白です。

基準値 4.0以上
低い 肝臓障害、ネフローゼ症候群、タンパク漏出性胃腸症、栄養不良が疑われる。

直接ビリルビン

ビリルビンは赤血球の中のヘモグロビンからつくられる胆汁色素の成分です。肝臓で処理される前の間接ビリルビンと、処理後の直接ビリルビンの2つがあり、肝臓・胆道の障害で直接ビリルビンは上昇します。

基準値 0.3以下
高い 肝臓障害、胆汁うっ滞、閉塞性黄疸が疑われる。

LDH

LDH(乳酸脱水素酵素)は、体内で糖がエネルギーに変わるときに働く酵素で、全身の組織に存在します。血清中のLDHを調べることで、悪性腫瘍や肝臓病などの病気のスクリーニング(ふるい分け)ができます。

基準値 130~235
高い 悪性腫瘍、肝障害、心筋梗塞、心不全、白血病、筋肉障害が疑われる。
低い 先天性の場合もあるが、問題はない。

GOT(AST)

GOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)はGPTとともに、体の重要な構成要素であるアミノ酸を作る酵素です。臓器や組織が損傷すると血液中のGOTが増加しますが、とくに肝臓、心臓、筋肉に障害があると顕著に現れます。

基準値 10~30
高い 急性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝、肝硬変、アルコール性肝炎、伝染性単核球症、筋肉疾患が疑われる。
低い 問題ない。

GPT(ALT)

GPT(グルタミン酸ビルビン酸トランスアミナーゼ)は、アミノ酸の生成にかかわる酵素です。とくに肝臓に障害があるとGPTが増加します。GOTと GPTを同時に調べて比較することが、障害が起きた臓器の診断の重要な目安となります。

基準値 6~30
高い 急性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝、アルコール性肝炎、肝臓がんが疑われる。
低い 問題ない。

ALP

ALPは肝臓・胆道系酵素の1つです。すい臓や肝臓・胆道に障害があると血液中に増えます。また甲状腺疾患、骨疾患でも上昇します。

基準値 120~370
高い 急性肝炎、慢性肝炎、胆のう炎、閉塞性黄疸、甲状腺機能亢進症、骨疾患が疑われる。妊娠や飲酒によって上昇することも。
低い 遺伝性低ALP血症

γ-GTP

γ-GTP(α-グルタミルトランスペプチターゼ)は、タンパク質分解酵素の1つで、肝臓や胆道に障害があると、血清中に増加します。とくにアルコールに敏感に反応します。

基準値 50以下
高い アルコール性肝障害、慢性肝炎、薬剤性肝障害、脂肪肝が疑われる。

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腹部・消化器系


胃部X線

食道から胃・十二指腸までをバリウムで造影し、X線撮影をして食道、胃、十二指腸の病気を診断する検査です。
・検査でわかる病気 食道がん、胃炎、胃潰瘍、胃ポリープ、胃がん、十二指腸潰瘍


便潜血

便に血液が混じっていないかを調べる。
・異常がない 陰性(-)。
・血液が混じっている 陽性(+)。消化管出血が疑われる。


腹部超音波

腹部に超音波を発信し、腹腔内の臓器から返るエコー(反射波)を受信して画像を映し出し、胆のう、肝臓、すい臓、腎臓などの病気を診断します。
・検査でわかる病気 脂肪肝、肝硬変、肝血管腫、胆石、胆のうがん、胆のうポリープ、膵がん、腎臓結石、腎臓がんなど

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婦人科


子宮・細胞診

膣口から細い器具を挿入し、子宮頸部の粘膜や内膜から細胞を採取して、顕微鏡で調べます。
・異常なし 陰性(I,II)
・再・精密検査が必要 疑陽性(III)
・異常 陽性(IV,V)
・検査でわかる病気 子宮頸がん、トリコモナス膣炎、カンジタ膣炎など。


子宮・診察

医師が薄い手袋をつけ、膣内に指を入れて内性器の様子を調べます。子宮や卵巣、卵管、膣の大きさや硬さ、腫れや腫瘍、筋腫の有無などが分かります。
・検査でわかる病気 子宮筋腫、子宮がん、子宮内膜症、卵巣腫瘍など。


マンモグラフィ

乳房専門のX線検査(マンモグラフィ)で乳房の病気の有無を調べます。
・検査でわかる病気 乳腺症、乳腺線維腺腫、乳がんなど。

和田高士先生(わだ・たかし)

和田高士先生(わだ・たかし)
1985年、東京慈恵会医科大学大学院修了後、同大学助教授などを経て、2000年より同大学健康医学センターセンター長、2009年東京慈恵会医科大学大学院健康科学教授就任、現在に至る。専門は予防医学、生活習慣病。
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