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2018年 春の花粉飛散予測 第4回

1.2018年シーズンの花粉飛散傾向

2018年春の花粉飛散予測は、東北から近畿、四国地方までの広い範囲で、前シーズンの飛散量を上回る見込みです。東北から中国、四国地方にかけて、前シーズン比で「非常に多い」飛散量の都道府県があり、注意が必要です。
一方、例年比でみると、東北と東海地方ではやや多く、特に青森県では現地調査の結果から、青森市内で雄花の着花量が多いこともあり、「非常に多い」予想としています。関東甲信、近畿、九州地方では例年並みとなるでしょう。北海道、北陸、中国、四国地方では例年を下回る見込みです。

2.2017年夏の天候

2017年の夏は、全国的に気温が高く、日照時間も多くなりました。また、降水量は北海道、東北地方で多くなり、北陸地方ではかなり多くなりました。

気温 7月は北日本、西日本で気温がかなり高くなり、東日本でも高くなりました。
8月は、北日本、東日本で平年並み、西日本で高くなりました。
降水量 7月は、東北地方の日本海側、北陸地方でかなり多くなりました。一方、東日本、西日本の太平洋側では平年より少なくなりました。
8月は、7月に続いて北陸地方、近畿地方でもかなり多くなりましたが、全国的には、北日本、東日本、西日本で平年並みとなりました。
日照時間 7月は、北海道、東北地方の太平洋側でかなり多く、関東、東海地方でも多くなりました。北海道・苫小牧では7月の月間日照時間の1位を更新しました。その他の地域では平年並みとなりました。
8月は、上旬から中旬にかけてオホーツク海高気圧が出現したため、北・東日本の太平洋側に北東からの冷たい空気が入り、曇りや雨の日が続きました。そのため、北海道オホーツク海側、東北、関東地方はかなり少なくなりました。西日本は平年並みでした。

■前シーズン夏の天候と花粉飛散量(花芽の形成)の関係

花粉飛散量(花芽の形成)は、前シーズンの夏の気温が高く、また日照時間が長いと多くなります。逆に気温が低く、日照時間が短いと少なくなります。

■前シーズンと翌年の花粉飛散量の関係

花粉の飛散量は前シーズンと比べて多い年と少ない年が交互に現れていましたが、近年はその現象が現れない時もあります。

■花粉の種類について

北海道はシラカバ、その他はスギ・ヒノキ花粉の飛散量を表します。

3.各地のピーク予測

スギ花粉のピークは、福岡では2月下旬から3月上旬、高松・広島・大阪・名古屋では3月上旬から中旬でしょう。金沢と仙台では3月中旬から下旬にピークを迎える見込みです。東京のピークは3月上旬から4月上旬となり、多く飛ぶ期間が長いでしょう。
スギ花粉のピークが終わる頃になると、ヒノキ花粉のピークが始まります。福岡では3月下旬から4月上旬、広島では4月上旬、高松・大阪・名古屋・東京では4月上旬から中旬の見込みです。金沢と仙台は4月を中心にヒノキ花粉が飛散しますが、飛散量は他地点と比べると少ないため、はっきりとしたピークはないでしょう。
スギ・ヒノキ花粉の飛散量がピークになる時期は、花粉シーズン中の気温や予想される総飛散量と関係があると考えられます。東日本や西日本では、2月下旬から3月にかけて気温が平年並みか高くなる予想です。北日本では、3月上旬まで平年並みか平年より低い見込みですが、3月中旬から4月は平年並みか高くなるでしょう。ピーク時期を早めるほどではないため、スギ・ヒノキ花粉それぞれのピーク時期は例年並みの見込みです。

4.飛散開始時期

1月後半から2月上旬にかけて、冬型の気圧配置となる日が多く、1月下旬には数年に一度の強い寒気が流れ込み、全国的に記録的な低温になりました。また日本海側では日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)による大雪に見舞われました。1月22日には本州南岸を通過した低気圧の影響で、西日本から東日本の太平洋側で大雪になったところがありました。2月上旬にも再び強い寒気が流れ込み、西日本で気温が平年を大幅に下回り、北陸地方では数十年ぶりの大雪となりました。
この影響で、多くの地点では花粉の飛散開始が遅れています。しかし、神奈川県など関東の一部では大雪の翌日にあたる1月23日と24日に南寄りの風が強かったため、「飛散開始」が確認されました。西日本などでも飛散開始となったところがあり、花粉シーズンがスタートしています。そのほかの地点でも、「飛散開始」の定義に当てはまらないもののわずかな飛散が確認されています。
今週は東日本や西日本で日によって気温差があるものの、平年並みか高くなる日もあるため、まだ飛散開始となっていない西日本や東日本の地点でも、花粉の飛散が始まるところがあるでしょう。2月下旬から3月にかけては東日本や西日本では平年並みか高くなる予想のため、北陸でも飛散開始となる見込みです。
一方、北日本では3月上旬にかけて平年並みか平年より低い見込みですが、2月下旬には東北南部で、3月上旬には東北北部でも花粉の飛散が始まる予想です。3月中旬から4月は平年並みか高くなるため、北海道の飛散開始は例年通り4月下旬になる見込みです。

※飛散開始日:1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観測した場合の最初の日

5.各ブロックの飛散傾向

2017年夏の天候(花粉量への影響)

資料1

資料2

≪補足≫
※資料1 「花粉量への影響」の記号の説明
++ :かなり大きい
+ :大きい
- :小さい
-- :かなり小さい
※資料2 例年比 (実測) 全国地図
2017年の飛散量を例年値(2008~2017年)と比較した図
※言葉の説明
平年 :1981~2010年の平均値
例年 :過去10年(2008~2017年)の平均値
非常に多い :例年の200%以上
多い :例年の150%以上200%未満
やや多い :例年の110%以上150%未満
例年並 :例年の90%以上110%未満
やや少ない :例年の70%以上90%未満
少ない :例年の50%以上70%未満
非常に少ない :例年の50%未満