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花粉症とは?

花粉症発症のメカニズム

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみが続く、つらい花粉症。花粉症の中でも最もよく知られるスギ花粉症の場合、1年のうち1か月~長い人では3か月余り、花粉症の症状に悩まされることになります。花粉症は突然発症し、現在の医学では根治が難しく長い年月に渡って症状に悩まされる厄介な病です。

花粉症はどのようにして発症するのでしょうか?

花粉症は、その名の通り、花粉が原因で起こるアレルギー反応です。アレルギー反応とはどんな反応でしょうか?
その前に、アレルギー反応と深い関わりのある免疫の仕組みについて見ていきましょう。

通常ヒトには、ウイルスや細菌などの外敵や、異物が体内に入ってきたときに、それらを体外に排除するための免疫システムが備わっています。
体内に異物である「抗原」が入ってきたときに、それを退治する「抗体」という武器を作り体外に排除しようとします。一度作られた抗体は体内にとどまり、再び同じ抗原が体内に入ってきたときに抗原を排除する働きをします。

アレルギーとは、特定の無害な物質を外敵や異物とみなし、それを排除するために過剰に体が反応する現象のことを言います。花粉は人体にとって無害であるはずですが、身体を守るための免疫システムが働いてしまい、花粉を抗原とみなして、IgEという抗体を作ります。IgEは、白血球の一種である「肥満細胞」と非常に強く結合する性質があります。体内に入るたびに抗体が増加し、結果、IgEと結合した肥満細胞も増加します。IgEが一定量を超えると、花粉に反応した肥満細胞から、化学伝達物質であるヒスタミンやロイコトリエンが放出され、それらの化学物質に目や鼻の粘膜が反応し、くしゃみ、鼻水、鼻づまりや目のかゆみの症状を引き起こします。

アレルギーについてよく言われているのが、コップに注いだ水に例えた「アレルギーコップ説」です。身体をコップに見立て、生まれつきの体質に、大気汚染やストレス、衛生環境や大量のアレルゲンが水のように加わって、コップの水があふれるように体の許容量を超えるとアレルギー症状が起きる、という考え方です。ある調査※によると、都会に住む20代前半の73%にIgE抗体の陽性が見られました。IgE抗体が陽性であれば、今は花粉症を発症していなくても、いずれ発症する可能性が十分ありますので、体内に花粉を取り込まないことが重要です。

※当社調べ

花粉症の主な症状

花粉症の主な症状はどのようなもので、どのようにして引き起こされるのでしょうか?

花粉を抗原とみなして作られたIgE抗体が、白血球の一種である肥満細胞と結合し、そこへ花粉が付着することによって、化学伝達物質であるヒスタミンやロイコトリエンが放出され、花粉症の症状が現れます。ヒスタミンは知覚神経を刺激し、鼻の粘膜ではくしゃみや鼻水、目の粘膜ではかゆみを引き起こします。ロイコトリエンは、血管を拡張させた粘膜を腫らすことで、鼻詰まりや、目の腫れ、充血を引き起こします。
ヒスタミンやロイコトリエンの出方や出る量によって、症状の強さや症状が起こる場所が変わります。花粉症の主な症状には次のものが挙げられます。

■鼻 → 鼻水、鼻づまり、くしゃみ

鼻粘膜の肥満細胞に花粉が付着することで起こる症状です。

■のど → イガイガするといった違和感

口や鼻から花粉が入り、直接のどに付着してイガイガするパターンと、鼻づまりから口呼吸になったためにのどが乾燥し、イガイガして咳が出やすくなるパターンがあります。

■目 → かゆみ、充血、涙目、まぶたの腫れ

目から入った花粉が、目の粘膜にある肥満細胞につくことで起こる症状です。

■皮膚 → 肌荒れ、湿疹

「花粉症皮膚炎」は皮膚に花粉が付着することにより炎症を起こします。露出しているまぶたや目の周り、あごや首に肌荒れや湿疹が起こります。乾燥などによる肌のバリア機能が低下するのも原因の一つと考えられています。

■熱 → 微熱、熱感

体内に入った花粉に対するアレルギー反応によって、微熱が出ることもあります。熱が長引いたり、悪寒を感じることもあります。

上記のような症状が続くことでストレスが溜まり、思考力が低下したり、集中力が持続しないなど、QOL(生活の質)が低下して勉強や仕事、家事など日常生活にも影響が起こる場合もあります。

花粉症と風邪などの他の病気との見分け方

花粉症は、くしゃみや鼻づまり、のどのイガイガなど、風邪かな?と思う症状と似た症状が起こります。
花粉症と似た症状のある、ほかの病気についてみてみましょう。

■かぜ

熱はないわ 鼻水は無色ね熱はないわ 鼻水は無色ね

花粉症と最も間違えやすい疾患がかぜです。くしゃみ、鼻水、のどの違和感、微熱などの症状がよく似ています。かぜは通常1週間程度で回復しますが、花粉症は少なくとも2週間程度続くことがほとんどで、花粉の飛散が収まるまで症状が続きます。簡単な見分け方としては、花粉症で出る鼻水はサラサラで水っぽい鼻水なのに対して、かぜの鼻水はドロドロとした粘度の高い鼻水なので、かぜかなと思ったら鼻水をチェックしてみましょう。

■扁桃炎・咽頭炎

ウイルスがのど粘膜に侵入することにより起こる、のどの炎症のことです。扁桃炎は、高熱が出てのどが痛み、食事をすることも難しくなります。咽頭炎はのどの上部の咽頭が炎症を起こし、発熱、軽い咳、鼻水といった花粉症に似た症状が現れます。

■咽喉頭異常感症

のどが詰まったり、のどに何か引っかかっているような違和感を感じますが、検査しても異常はありません。花粉症と間違える人も。原因は明らかではありませんが、更年期の女性に多く見られます。

■老人性鼻炎

高齢者にみられる鼻炎で、起床時や食事をしている時に鼻水が出たりします。加齢による鼻粘膜の機能低下が原因と考えられています。鼻水の症状が花粉症に似ていますが、くしゃみや発熱、目のかゆみなど、それ以外の症状が現れない場合は、老人性鼻炎が疑われます。

花粉症の起こる時期は?

次に花粉症の起こる時期について見ていきましょう。

スギ花粉の飛散時期は、関東地方ではだいたい2~4月末頃となっています。例年、立春のころから花粉の飛散量は徐々に増えて、2月中旬ごろには花粉が多く飛び始めます。しかし、飛散時期は気温によって変化するため、年が明けてからの気温が高いほど、花粉の飛散開始時期は早くなります。立春前に一気に大量の花粉が飛ぶ年もあれば、2月中はほとんど飛ばず、3月に飛散が集中する場合もあります。

花粉飛散開始時期花粉飛散開始時期

また、スギ花粉の飛散量は、夏の気温によって変わります。日照時間が長く気温が高い夏には、花粉の元となる雄花が大量に作られるため、翌春の飛散量が多くなります。また、多く飛んだ翌年は飛散量が減少する傾向が見られることもあり、ピーク時の飛散量は、年によって10倍程度の差があります。

このように、気象条件によってスギ花粉の飛散量や飛散時期が変わるため、毎年飛散状況が変わります。花粉の飛散量や飛散時期については、スギ花粉の飛散予報などが発表されますので、そういった予報情報をもとに花粉症対策を行いましょう。