中性脂肪値を下げたい方に知ってほしい食べ物とおすすめレシピ

中性脂肪値を下げたい方に知ってほしい食べ物とおすすめレシピ

中性脂肪値を下げたい方に知ってほしい食べ物とおすすめレシピ 中性脂肪値を下げたい方に知ってほしい食べ物とおすすめレシピ

中性脂肪値が高いとリスクがあり、その数値を気にしている方も多いのではないでしょうか。

中性脂肪値が高いときに気をつけるべきことや中性脂肪値を下げるために効果的な食べ物や栄養素について解説します。

<監修>
田中奏多
福島県立医科大学卒業
ハーバード大学TMSコース終了、マサチューセッツ大学MBAコース在学。
「働く人の薬に頼らない心の治療」を行うBESLI CLINICを2014年共同開設した。産業医の側面からも「生産性」を上げる健康を臨床でサポートしている。

中性脂肪値が高いとリスクがあり、その数値を気にしている方も多いのではないでしょうか。

中性脂肪値が高いときに気をつけるべきことや中性脂肪値を下げるために効果的な食べ物や栄養素について解説します。

<監修>
田中奏多
福島県立医科大学卒業
ハーバード大学TMSコース終了、マサチューセッツ大学MBAコース在学。
「働く人の薬に頼らない心の治療」を行うBESLI CLINICを2014年共同開設した。産業医の側面からも「生産性」を上げる健康を臨床でサポートしている。

中性脂肪の特徴とその役割

中性脂肪の特徴とその役割

中性脂肪は肉や魚・食用油など食品中の脂質や、体脂肪の大部分を占める物質です。中性脂肪は人や動物にとって重要なエネルギー源であり、他の栄養素の吸収を助ける役割もしています。

脂肪酸が3本、グリセロールと呼ばれる物質で束ねられ、中性を示す構造から「中性脂肪」と呼ばれています。

中性脂肪は肉や魚・食用油など食品中の脂質や、体脂肪の大部分を占める物質です。中性脂肪は人や動物にとって重要なエネルギー源であり、他の栄養素の吸収を助ける役割もしています。

脂肪酸が3本、グリセロールと呼ばれる物質で束ねられ、中性を示す構造から「中性脂肪」と呼ばれています。

中性脂肪値が高いことによるリスク

中性脂肪値が高いことによるリスク

中性脂肪は取りすぎると体脂肪として蓄えられます。また、空腹時の中性脂肪の値が高いことはリスクと考えられています。

中性脂肪は取りすぎると体脂肪として蓄えられます。また、空腹時の中性脂肪の値が高いことはリスクと考えられています。

中性脂肪値が高いときに気を付けること

中性脂肪値が高いときに気を付けること

総エネルギー摂取量を把握し、適正体重を守る

総エネルギー摂取量を把握し、適正体重を守る

エネルギー摂取量は、標準体重(身長m× 22)×身体活動量で調べます。

身体活動量は活動量によって以下で見積もります。
低い身体活動量(生活の大部分を座って過ごしている場合など)では25~30kcal。
適度の身体活動量(座って過ごすことが多いが、移動や立ち仕事や軽い運動を行う場合など)では30~35kcal。
高い身体活動量(移動や立ち仕事が多い、スポーツなどで活発な運動習慣を持っている場合など)では35~kcalとなります。

例えば、160cmで低い身体活動量の方の場合
標準体重は:1.6×1.6×22=56.3㎏と計算できます。
1日あたりの適正エネルギー摂取量は:56.3×25~30=1407~1689 kcalとなります。

ご自身の身長と活動量に合わせて、適正体重と1日あたりの適正エネルギー量を把握しこれらを守るよう努めましょう。

エネルギー摂取量は、標準体重(身長m× 22)×身体活動量で調べます。

身体活動量は活動量によって以下で見積もります。
低い身体活動量(生活の大部分を座って過ごしている場合など)では25~30kcal。
適度の身体活動量(座って過ごすことが多いが、移動や立ち仕事や軽い運動を行う場合など)では30~35kcal。
高い身体活動量(移動や立ち仕事が多い、スポーツなどで活発な運動習慣を持っている場合など)では35~kcalとなります。

例えば、160cmで低い身体活動量の方の場合
標準体重は:1.6×1.6×22=56.3㎏と計算できます。
1日あたりの適正エネルギー摂取量は:56.3×25~30=1407~1689 kcalとなります。

ご自身の身長と活動量に合わせて、適正体重と1日あたりの適正エネルギー量を把握しこれらを守るよう努めましょう。

炭水化物エネルギー比と脂質エネルギー比の調整をする

炭水化物エネルギー比と脂質エネルギー比の調整をする

中性脂肪値が高いときやHDLコレステロール値が低いときは、ご飯やパン、麺などを控え野菜や海藻、きのこなどの食物繊維を多く取り、炭水化物エネルギー比を低くすることが効果的と考えられています。

中性脂肪値が高いときやHDLコレステロール値が低いときは、ご飯やパン、麺などを控え野菜や海藻、きのこなどの食物繊維を多く取り、炭水化物エネルギー比を低くすることが効果的と考えられています。

中性脂肪値を上げやすい食べ物を控える

中性脂肪値を上げやすい食べ物を控える

お酒をのむ習慣がある人はアルコールを控えること(純アルコール量:25g/日以下)がよいと考えられています。25g/日とは、ビールで中瓶1本(500ml)、日本酒1合(180ml)、焼酎0.5合(90ml)、ウイスキーダブル1杯(60ml)、ワイン2杯(240ml)程度です。強いお酒は水などで薄めて飲むことや、1杯お酒を飲んだら1杯お水を飲むなどの工夫もおすすめです。

また、トランス脂肪酸、果糖含有食は中性脂肪を上げやすいです。トランス脂肪酸が多く含まれる食べ物としては、マーガリン、インスタントラーメン、菓子パンなどがあります。果糖含有食は甘いソーダやジュースなどの清涼飲料水、アイスクリームなどが代表です。もし食べたいときは1個よりも半分、など控えめにすることをこころがけましょう。

お酒をのむ習慣がある人はアルコールを控えること(純アルコール量:25g/日以下)がよいと考えられています。25g/日とは、ビールで中瓶1本(500ml)、日本酒1合(180ml)、焼酎0.5合(90ml)、ウイスキーダブル1杯(60ml)、ワイン2杯(240ml)程度です。強いお酒は水などで薄めて飲むことや、1杯お酒を飲んだら1杯お水を飲むなどの工夫もおすすめです。

また、トランス脂肪酸、果糖含有食は中性脂肪を上げやすいです。トランス脂肪酸が多く含まれる食べ物としては、マーガリン、インスタントラーメン、菓子パンなどがあります。果糖含有食は甘いソーダやジュースなどの清涼飲料水、アイスクリームなどが代表です。もし食べたいときは1個よりも半分、など控えめにすることをこころがけましょう。

中性脂肪値を下げる食べ物と栄養素

中性脂肪値を下げる食べ物と栄養素

中性脂肪値を下げる食べ物と栄養素 中性脂肪値を下げる食べ物と栄養素

中性脂肪値を下げる食べ物としては、魚がおすすめです。魚には多価不飽和脂肪酸と呼ばれるイコサペント酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)が豊富です。

EPAやDHAが血液中に増えると、血液がサラサラになって末梢循環がよくなり、血栓ができにくくなります。コレステロールや中性脂肪の数値も下がります。

1週間に5食以上は魚料理を食べることをおすすめします。忙しくてなかなか時間がないという方や魚が苦手という方はサプリメントもおすすめです。

中性脂肪値を下げる食べ物としては、魚がおすすめです。魚には多価不飽和脂肪酸と呼ばれるイコサペント酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)が豊富です。

EPAやDHAが血液中に増えると、血液がサラサラになって末梢循環がよくなり、血栓ができにくくなります。コレステロールや中性脂肪の数値も下がります。

1週間に5食以上は魚料理を食べることをおすすめします。忙しくてなかなか時間がないという方や魚が苦手という方はサプリメントもおすすめです。

中性脂肪値を下げる食べ物を使ったおすすめレシピ

中性脂肪値を下げる食べ物を使ったおすすめレシピ

中性脂肪値を下げる食べ物を使ったおすすめレシピ 中性脂肪値を下げる食べ物を使ったおすすめレシピ

中性脂肪値を下げる魚を使ったおすすめ料理として、魚のロールキャベツを紹介します。魚に含まれるEPAやDHAを摂取できるのと同時に野菜も取れるため、中性脂肪値を下げるのに理想的なレシピと言えます。

<材料>
•魚の切り身 40g×4(※魚の種類はまぐろ、かじき、さけなど)
•キャベツ 4枚
•人参 40g
•さやいんげん 4本
•玉ねぎ 半分
•こぶだし 約2カップ
•A(酒 大1、しょう油 小2、塩 小1/2)
•小麦粉 適宜
•つまようじ 必要量

<調理方法>
1.魚はキャベツに包める位の大きさに切り、小麦粉をまぶしておく。
2.キャベツ4枚をゆで、軸の部分をそぎとる。
3.人参は棒状に切り、玉ねぎは薄切りに、さやいんげんは2等分にする。
4.キャベツをひろげ、魚、人参、玉ねぎ、いんげんを乗せ包みつまようじでとめる。
5.鍋に包んだロールキャベツを並べる。
6.こぶだし(ひたひたになるくらい)、Aを加え20分程度アクをとりながら煮る。
7.煮えたら、食べやすくきり器に盛る。

中性脂肪値を下げる魚を使ったおすすめ料理として、魚のロールキャベツを紹介します。魚に含まれるEPAやDHAを摂取できるのと同時に野菜も取れるため、中性脂肪値を下げるのに理想的なレシピと言えます。

<材料>
•魚の切り身 40g×4(※魚の種類はまぐろ、かじき、さけなど)
•キャベツ 4枚
•人参 40g
•さやいんげん 4本
•玉ねぎ 半分
•こぶだし 約2カップ
•A(酒 大1、しょう油 小2、塩 小1/2)
•小麦粉 適宜
•つまようじ 必要量

<調理方法>
1.魚はキャベツに包める位の大きさに切り、小麦粉をまぶしておく。
2.キャベツ4枚をゆで、軸の部分をそぎとる。
3.人参は棒状に切り、玉ねぎは薄切りに、さやいんげんは2等分にする。
4.キャベツをひろげ、魚、人参、玉ねぎ、いんげんを乗せ包みつまようじでとめる。
5.鍋に包んだロールキャベツを並べる。
6.こぶだし(ひたひたになるくらい)、Aを加え20分程度アクをとりながら煮る。
7.煮えたら、食べやすくきり器に盛る。

まとめ

まとめ

中性脂肪の数値が高いと、リスクがあります。健康診断などで中性脂肪が多いと診断されたらまず自身の適正体重と適正エネルギー摂取量を守るようにしましょう。

魚に含まれる成分は中性脂肪値を下げる効果が期待できるため、積極的に食事に取り入れていくのがおすすめです。

<参考文献>
・E-ヘルスネット 厚生労働省
・国立循環器病研究センター
・高トリグリセライド血症 食後高脂血症と動脈硬化増田大作 りんくう総合医療センター りんくうウェルネスケア研究センターHeart View 22(7): 657-661, 2018.
・現代人の魚離れと循環器疾患 : EPA, DHAはなぜ心臓に良いのか?伊藤浩岡山大学大学院医歯薬学総合研究科機能制御学 (循環器内科) 教授Therapeutic Research 37(11): 1015-1016, 2016.
・健康長寿ネット

中性脂肪の数値が高いと、リスクがあります。健康診断などで中性脂肪が多いと診断されたらまず自身の適正体重と適正エネルギー摂取量を守るようにしましょう。

魚に含まれる成分は中性脂肪値を下げる効果が期待できるため、積極的に食事に取り入れていくのがおすすめです。

<参考文献>
・E-ヘルスネット 厚生労働省
・国立循環器病研究センター
・高トリグリセライド血症 食後高脂血症と動脈硬化増田大作 りんくう総合医療センター りんくうウェルネスケア研究センターHeart View 22(7): 657-661, 2018.
・現代人の魚離れと循環器疾患 : EPA, DHAはなぜ心臓に良いのか?伊藤浩岡山大学大学院医歯薬学総合研究科機能制御学 (循環器内科) 教授Therapeutic Research 37(11): 1015-1016, 2016.
・健康長寿ネット