●白癬菌(真菌の一種)の感染で起こります。
●白癬菌は表皮の角質に侵入し、ケラチンというタンパク質を栄養源として増殖します。
●白癬菌は暖かくて湿度が高い環境を好みます。
●水虫は、普通足に感染したもののことを指しますが、白癬菌は足以外にもすみつきます。
「表皮」「真皮」があり、最も外側は角質層です。皮膚の細胞は基底層で作られ、次第に外側へ押し出され、約2週間かかって角質になります。さらに2週間位経つと、角質はアカとなってはがれ落ちます。
①
白癬菌が角質層に侵入、繁殖する。ケラチンを溶解し、その代謝物が皮膚の奥へ浸透。
②
浸透した代謝産物を異物として認識し、化学伝達物質が出てくる。
③
化学伝達物質が神経や血管を刺激して、かゆみや水疱ができる。炎症の繰り返しで角質は厚くなる。
国民の約24%が真菌症で、国民の4人に1人が水虫にかかっていると言われています。
参考) H23年度 厚生労働省 調べ
・足の裏や側面に小さな水疱ができ、日が経つと赤くなって皮がむけてくる。
・皮膚が破れるとかゆみが強くなる。
・足の裏全体からかかとにかけて、皮膚が厚く硬くなり、白くひびわれを起こす。
・やがて皮膚がパラパラ落ちる。
・かゆみはあまりない。
・足の指の間が白くふやけたり、皮がむけたりしてただれる。
・かゆみが強く、細菌に感染すると痛みもでてくる。
水虫にならないために、次の事を気を付けましょう
1. 毎日、足の指先まで石けんで洗う
2. 洗った後は水分を完全に拭き取る
3. バスマットはこまめに洗濯
4. じゅうたんや床をこまめに掃除
5. スリッパ・サンダルは共有しない
6. 通気性のよい靴を選ぶ
7. 吸湿性のよい清潔な靴下を履く
8 .長時間靴を履くときはときどき、靴と靴下を脱ぐ
9. オフィスではサンダルなどに履き替える
10. 足を圧迫する靴は避ける
11. 毎日同じ靴を履かず靴を乾燥させる