大正製薬と米国ファイザー社が
統合失調症治療薬候補物質に関するライセンス契約を締結

2008年1月7日

大正製薬株式会社(社長:上原 明 以下、大正製薬)とファイザー社(本社:米国 CEO:Jeffrey B. Kindler)はこのほど、大正製薬が創薬して前臨床段階にある新規の統合失調症治療薬候補物質TS-032の海外での開発・販売権について、以前締結した意図確認書を受け、ライセンス契約を締結しました。

ライセンス契約の締結により、大正製薬はファイザー社に対し、日本を除く海外での独占的な開発・販売権を許諾します。また、当該権利許諾の対価として、大正製薬はファイザー社より、契約一時金2200万ドルの支払いを受けます。この他、開発進捗に応じたマイルストン、また、当局に承認され、発売された場合には、売上額に応じたロイヤリティならびにマイルストンの支払いを受けます。

ファイザー グローバル研究開発のプレジデント、マーティン・マッケイ博士は「我々はこの重要な研究領域に関して、大正製薬とパートナーになることをうれしく思っている。統合失調症は精神疾患のなかでも慢性的で障害の程度が高いことから、有効性がより高く、副作用のより少ない新規薬剤が依然として強く求められている。」と述べています。さらに、「ファイザーは、ゾロフト、ザナックス、ジオドンをはじめとする精神疾患治療薬の開発、販売において、長期間にわたり、その強みを発揮してきた。今回の契約は、我々の開発プライオリティに戦略的に合致し、パイプラインを強化するあらゆる機会を追求するというファイザーの姿勢を示すものである。」とコメントしています。

TS-032は、中枢神経疾患治療の新しい選択肢となりうる新規mGluR(metabotropic glutamate receptors:代謝型グルタメート受容体)アゴニストです。mGluRについてはまだ不明な点も多いながら、脳内のグルタミン酸等の伝達に関わっていると考えられます。mGluRを介する神経伝達の異常については、統合失調症ならびにその他の中枢神経疾患の病態の一因であると考えられています。TS-032をはじめとするmGluRアゴニストは統合失調症の新しい治療薬となりうる可能性を有しています。

大正製薬ならびにファイザー社に関する情報は、各社のウェブサイトをご参照ください。

大正製薬 http://www.taisho.co.jp/
ファイザー社 http://www.pfizer.com/