2007年度(財)上原記念生命科学財団
上原賞・各種研究助成金受賞者決定のお知らせ

2007年12月20日

財団法人上原記念生命科学財団(東京都豊島区、理事長:上原昭二/大正製薬株式会社代表取締役会長)は、12月20日(木)に開催した理事会において、2007年度 上原賞・各種研究助成金受賞を決定しましたのでお知らせいたします。
今年度の上原賞受賞者は2名、各種助成件数は316件、助成金総額は10億2,530万円です。

上原賞 2名 4,000万円(1件 2,000万円)
○門脇 孝氏 東京大学大学院医学系研究科教授

対象となった研究実績  「2型糖尿病の分子機構に関する研究」
○坂口志文氏 京都大学再生医科学研究所所長
対象となった研究実績  「制御性T細胞による免疫応答制御の研究」

各種助成金 316件 9億8,530万円

研究助成金 (1件500万円) 70件 3億5,000万円
研究推進特別奨励金 (1件400万円) 10件 4,000万円
研究奨励金 (1件200万円) 90件 1億8,000万円
海外留学助成金リサーチフェローシップ 64件 1億7,950万円
海外留学助成金ポストドクトラルフェローシップ 39件 1億4,200万円
その他
国際シンポジウム助成金 21件 2,100万円
来日研究生助成金 5件 1,180万円
特定研究助成金 (継続助成分) 17件 6,100万円

財団法人上原記念生命科学財団は、1985年の設立以来、今年度で23年を迎えました。これまで生命科学に関する諸分野の研究に対する助成を行ってきました。2007年までの助成(上原賞含む)は約5,590件、約163億円に上ります。
上原記念生命科学財団のホームページはこちらをご覧ください。

上 原 賞 受 賞 者

受賞者氏名:門脇 孝 (カドワキ タカシ) 医学博士
所属機関および役職:東京大学大学院医学系研究科教授
生年月日 昭和 27年 8月29日生
略  歴 昭和 53年 3月 東京大学医学部医学科卒業
53年 6月 東京大学医学部附属病院内科研修医
55年 6月 東京大学医学部第三内科入局
61年 4月 東京大学医学部第三内科助手
61年 10月 米国国立衛生研究所(NIH)糖尿病部門客員研究員
平成 2年 9月 東京大学医学部第三内科助手
8年 6月 東京大学医学部第三内科講師
10年 4月 東京大学大学院医学系研究科代謝栄養病態学
(糖尿病・代謝内科)講師
13年 1月 東京大学大学院医学系研究科代謝栄養病態学
(糖尿病・代謝内科)助教授
15年 8月 東京大学大学院医学系研究科代謝栄養病態学
(糖尿病・代謝内科)教授(現職)
16年 4月 東京大学総長補佐(兼務)(~18年3月)
17年 4月 東京大学医学部附属病院副病院長(兼務)

褒賞対象となった研究業績
「2型糖尿病の分子機構に関する研究」
インスリン受容体遺伝子異常による糖尿病を世界に先駆け同定するとともに、インスリン抵抗性・糖尿病発症におけるインスリン受容体基質(IRS)およびPPARγの役割を明らかにした。また、アディポネクチンのインスリン感受性亢進作用の発見とその分子機構の解明、アディポネクチンの中枢作用の発見、さらには今まで未知であったアディポネクチン受容体(AdipoR1、AdipoR2)の同定を行い、2型糖尿病の分子機構に関する極めてオリジナリティの高い比類ない研究業績。

上 原 賞 受 賞 者

受賞者氏名:坂口 志文 (サカグチ シモン) 医学博士
所属機関および役職:京都大学再生医科学研究所所長
生年月日 昭和 26年 1月19日生
略  歴 昭和 51年 3月 京都大学医学部医学科卒業
51年 4月 京都大学大学院医学研究科博士課程入学
51年 5月 医師免許取得
52年 10月 愛知県癌センター研究所実験病理部門医員
55年 4月 京都大学医学部免疫研究施設および附属病院輸血部医員
58年 9月 京都大学医学部博士号取得
58年 9月 Johns Hopkins大学客員研究員
62年 7月 Stanford大学客員研究員(Lucile P. Markey Scholar)
平成 元年 7月 Scripps研究所免疫学部助教授
4年 3月 新技術事業団「さきがけ21研究」研究員
7年 4月 (財)東京都老人総合研究所免疫病理部門部門長
11年 2月 京都大学再生医科学研究所生体機能調節学分野教授
19年 10月 京都大学再生医科学研究所所長

褒賞対象となった研究業績
「制御性T細胞による免疫応答制御の研究」
免疫応答を制御する内在性制御性T細胞を発見し、この細胞の特異的分子としてCD25、Foxp3を同定するとともに、制御性T細胞の異常が、様々な免疫疾患の発症に繋がる可能性を最初に実験的に証明した。さらには自己免疫病、アレルギー、炎症性腸疾患を伴うヒトの遺伝的免疫疾患IPEX症候群が内在性制御性T細胞の発生・機能を司る遺伝子異常によることを明らかにし、自己免疫病、アレルギーのみならず感染症、癌の治療・予防への展開が期待される画期的研究業績。