2006年度(財)上原記念生命科学財団
上原賞・各種研究助成金受賞者決定のお知らせ

2006年12月20日

財団法人上原記念生命科学財団(東京都豊島区、理事長:上原昭二/大正製薬株式会社代表取締役会長)は、12月20日(水)に開催した理事会において、2006年度 上原賞・各種研究助成金受賞を決定しましたのでお知らせいたします。
今年度の上原賞受賞者は2名、各種助成件数は320件、助成金総額は10億5,095万円です。

上原賞 2名 4,000万円(1件 2,000万円)
○審良静男氏 大阪大学微生物病研究所教授

対象となった研究実績  「自然免疫による病原体認識機構の解明」
○寒川賢治氏 国立循環器病センター研究所副所長
対象となった研究実績  「独自の探索法による新規生理活性ペプチドの発見とその基盤的研究:グレリンを中心として」

各種助成金 320件 10億1,095万円

研究助成金 (1件500万円) 70件 3億5,000万円
研究推進特別奨励金 (1件400万円) 10件 4,000万円
研究奨励金 (1件200万円) 90件 1億8,000万円
海外留学助成金リサーチフェローシップ 60件 1億7,770万円
海外留学助成金ポストドクトラルフェローシップ 40件 1億4,210万円
その他
国際シンポジウム助成金 20件 2,000万円
来日研究生助成金 13件 4,015万円
特定研究助成金 (継続助成分) 17件 6,100万円

財団法人上原記念生命科学財団は、1985年の設立以来、今年度で22年を迎えました。これまで生命科学に関する諸分野の研究に対する助成を行ってきました。2006年までの助成(上原賞含む)は約5,270件、約153億円に上ります。
上原記念生命科学財団のホームページはこちらをご覧ください。

上 原 賞 受 賞 者

受賞者氏名:審良 静男 (アキラ シズオ) 医学博士
所属機関および役職:大阪大学微生物病研究所教授
生年月日 昭和 28年 1月27日生
略  歴 昭和 52年 3月 大阪大学医学部卒業
52年 6月 大阪大学附属病院内科研修
53年 6月 市立堺病院内科入局
55年 4月 大阪大学大学院医学研究科(第3内科)入学
59年 3月 同修了(医学博士学位受領)
59年 4月 大阪大学細胞工学センター免疫研究部門
(日本学術振興会奨励研究員)
60年 3月 米国カルフォルニア大学バークレー校免疫学部留学
62年 6月 大阪大学細胞工学センター免疫研究部門助手
平成 7年 5月 大阪大学細胞生体工学センター
多細胞生体系研究部門助教授
8年 1月 兵庫医科大学生化学教授
11年 4月 大阪大学微生物病研究所癌抑制遺伝子研究分野教授
17年 4月 大阪大学微生物病研究所生体防御研究部門
自然免疫学分野教授

褒賞対象となった研究業績
「自然免疫による病原体認識機構の解明」
Toll- like receptor (TLR)の欠損マウスを世界に先駆けて作成し、各種TLRの認識に対する病原体成分を明らかにするとともにTLRの活性化が自然免疫から獲得免疫への橋渡しに重要な役割を果たすことを証明した。また、TLRシグナル伝達経路の研究においてはアダプターMyD88依存性と非依存性の経路を発見し、それぞれ炎症・免疫反応の誘導および抗ウイルス反応と関わりを持つことを見出すとともに、TLR以外の細胞質内病原体認識受容体の機能とシグナル経路をも明らかにした。従来非特異的免疫とも呼ばれて蔑ろにされていた自然免疫の重要性の発見に関する画期的研究業績。

上 原 賞 受 賞 者

受賞者氏名:寒川 賢治 (カンガワ ケンジ) 理学博士
所属機関および役職:国立循環器病センター研究所副所長
生年月日 昭和 23年 8月22日生
略  歴 昭和 46年 3月 愛媛大学文理学部理学科卒業
48年 3月 愛媛大学大学院農学研究科修士課程修了
51年 3月 大阪大学大学院理学研究科博士課程修了
52年 1月 宮崎医科大学医学部第二生化学助手
平成 2年 7月 宮崎医科大学医学部第二生化学助教授
5年 4月 国立循環器病センター研究所生化学部部長
(平成17年3月まで)
8年 1月 京都大学大学院医学研究科教授(併任)
13年 12月 京都大学医学部附属病院探索医療センター教授
(併任平成18年11月まで)
17年 4月 国立循環器病センター研究所副所長
17年 4月 国立循環器病センター研究所
先進医工学センター長(併任)

褒賞対象となった研究業績
「独自の探索法による新規生理活性ペプチドの発見とその基盤的研究:グレリンを中心として」
独自の探索法により、生体内より3種類のナトリウム利尿ペプチド(ANP,BNP,CNP)およびアドレノメデュリンを発見・構造決定し、新たな循環調節機構の存在と、これらペプチドホルモンの循環器疾患における意義の物質的基盤を明らかにした。また、最近、胃組織から新規ホルモン「グレリン」を発見し、成長ホルモンの分泌、食欲やエネルギー代謝、循環器系等における新たな調節機序解明への大きな手がかりを提示し、さらにはこれらの生体ペプチドを診断・治療へと展開する幅広い領域での比類ない研究業績。