ビスフォスフォネート系骨吸収抑制剤「ibandronic acid(一般名)」に関する共同開発・販売契約の締結について

2006年9月12日

大正製薬株式会社(社長:上原 明、以下、大正製薬)は、中外製薬株式会社(本社:東京都中央区、社長:永山 治、以下、中外製薬)が骨粗鬆症を予定適応症として日本で開発中のビスフォスフォネート系骨吸収抑制剤「R484」(一般名:ibandronic acid、以下、本剤)に関する共同開発および販売に関する契約を、この度、中外製薬と締結したことをお知らせいたします。この契約により、中外製薬と大正製薬は国内における共同開発を行い、中外製薬と大正製薬子会社の大正富山医薬品株式会社(本社:東京都豊島区、社長:大平 明、以下、大正富山)は共同販売を行うことになります。また、大正製薬は契約一時金およびマイルストーンを中外製薬に支払います。

本剤はロシュが所有するビスフォスフォネート化合物で、強い骨吸収抑制作用を有します。投薬頻度が少ない投与方法(経口剤、注射剤)の開発が進められており、経口ビスフォスフォネート剤で起こる有害事象(主に上部消化管障害)や、服薬時に必要とされる複雑な制約の軽減が期待できます。現在、国内では、経口剤の開発が第II相段階にあり、注射剤については第II相臨床試験が終了しています。

骨粗鬆症の国内患者数は現在約1,200万人と推定されています。骨量を増やし、骨折の発生を抑制する、使いやすい薬剤の重要性が高まっています。本剤は、既存のビスフォスフォネート剤の問題点を改善することによって服薬遵守の向上が期待でき、患者さんの状況に合わせた投与経路の選択を可能にする次世代の骨粗鬆症治療薬として期待できます。

大正製薬および大正富山は、現在医療用医薬品分野における販売、製品ラインアップ、開発パイプライン強化を着実にすすめており、その一環として他製薬企業との提携を積極展開しています。本剤および、先日発表した消炎鎮痛貼付剤に加え、大正製薬は今後も積極的に導入や提携の機会を求めていきます。

  注: 海外では、ロシュ(および共同開発先であるGSK)が、閉経後骨粗鬆症の治療薬として、月1回投与の経口剤および3カ月に1回投与の注射剤を「Bonviva(米国ではBoniva)」の販売名で販売しています。