抗うつ・抗不安薬TS-041のフェーズIを海外で開始

2004年12月15日


大正製薬株式会社〔本社:東京都豊島区、社長 上原 明〕(以下、大正製薬)とジョンソン&ジョンソン社のグループ企業であるヤンセン・ファーマシューティカ社(以下、ヤンセン社)は、このほど、共同開発中の新規抗うつ・抗不安薬TS-041のフェーズI試験を海外で開始致しました。

TS-041はコルチコトロピン放出因子(CRF)の受容体拮抗薬です。内因性神経ペプチドであるCRFは主として視床下部で生成・分泌され、ストレスに対する心身の反応の調節に重要な役割を果たしていると考えられています。うつ病、不安障害等の疾患ではCRFレベルの増加の他、CRFに対する反応が過剰になっていることが報告されています。したがって、TS-041はCRFの機能を直接抑制することで、ストレスが関与するうつ病、不安障害等の疾患に対し治療効果を示すと期待しています。

両社は2000年12月、大正製薬が創薬した新規CRF受容体拮抗薬(前臨床段階)についてライセンス及び共同研究・開発に関する契約を締結しました。この契約により、大正製薬は、日本を除く全世界での開発費用をヤンセン社と負担するとともに、ヤンセン社に対し当該テリトリーでの独占的な開発・販売権を与え、マイルストーン・ペイメントと製品売上からのロイヤリティー等を得ます。なお、日本では、大正製薬が開発・販売権を有し、また、アメリカ及びヨーロッパ主要国においては、ヤンセン社とともに販売できるオプション権を有しています。
TS-041は、この共同研究の中で見出され、フェーズI入りした初めての化合物です。今後、両社でワールドワイドな薬剤として開発・育成していく方針です。

大正製薬は、一般用医薬品においては日本ではトップ、世界でもナンバー2の企業ですが、医療用医薬品分野の研究開発を着実に強化しています。その成果として、2003年、複数のオリジナル化合物がフェーズI入りしました。今後も自社での開発および、国内外の企業との提携を積極的に展開していきます。