米国・アリーナ社と抗肥満薬に関する共同研究契約を締結

2001年2月1日



大正製薬(社長:上原 明)と、米国バイオベンチャー企業・アリーナ社(本社 米国カリフォルニア州サンディエゴ 社長 ジャック リーフ)は、アリーナ社の研究プログラム(18F)に関する共同研究契約に合意しました。両社は昨年5月29日付で、アリーナ社が有するCART(TM) 技術を用いたGPCRs(G蛋白結合型受容体)に関する包括的な共同研究契約を締結しており、今回の契約は、同契約に基づき、アリーナ社の進行中の研究プログラムを共同研究の対象とする内容の契約となります。

アリーナ社は同プログラムに関する研究費に加え、マイルストーン・ペイメントと製品売上からのロイヤリティーを受ける権利を持ち、大正は18Fプログラムに関する共同研究から得られた成果を全世界で独占的に企業化する権利を持ちます。

2,000以上あると考えられるGPCRsは新規薬物創出の有望なターゲットでありますが、GPCRsの約95%が未だその機能やリガンド(受容体に結合する物質)等が明らかとなっていない「オーファン受容体」であります。18Fもアリーナ社内で研究されていたオーファン受容体の一つで、リガンドが明らかとなっていません。従来の科学技術ではリガンドが見つかっていない受容体の研究は難しいものでしたが、アリーナ社は、その高いレベルの遺伝子技術を活用して独自な研究から見出したCART(TM) 技術を用い、リガンドを使わずにこれら「オーファン受容体」のアッセイ系を確立することを可能に致しました。18Fは、摂食行動や脂肪等の代謝に関与している脳部位に存在している受容体であることから、アリーナ社・大正は、18Fを肥満等の代謝性疾患の治療薬探索に適した標的として期待しています。18Fの研究は、アリーナ社内で最も進んでいる研究プログラムの一つで、既にアッセイ系の確立・化合物の探索迄進んでおり、今回の契約はアッセイ系や見いだされている化合物のライセンスを含みます。

大正製薬は、一般用医薬品では日本のトップ企業ですが、現在医療用医薬品分野の研究開発力を着実に強化しており、その一環としてバイオベンチャー企業との提携を積極的に展開している最中です。

◇アリーナ(Arena)社の概要
本 社 米国カリフォルニア州サンディエゴ
設 立 1997年
社 長 ジャック リーフ(Jack Lief, President & CEO)