大正製薬が米国・ニューロクライン社の糖尿病治療薬NBI-6024のワールドワイドの独占的権利を獲得

2000年12月12日



大正製薬(社長:上原 明)と、米国バイオベンチャー企業・ニューロクライン・バイオサイエンス社(本社 米国カリフォルニア州サンディエゴ 社長 ゲアリー A ライオンズ、以下ニューロクライン社)は、糖尿病治療薬NBI-6024(海外Phase1)のワールドワイドでの開発権及び販売権に関する契約に合意しました。

今回の契約により、大正製薬はニューロクライン社から既に取得済みのNBI-6024に関する欧州、アジア地域の開発・販売権に加え、米国を含む残りのワールドワイドでの開発・販売の独占権を獲得することとなります。

NBI-6024はニューロクライン社のAPL(altered peptide ligand)技術を用いたインスリンの部分構造の改変ペプチドであり、1型糖尿病の治療薬として開発が進んでいます。1型糖尿病患者では、インスリンを産生する beta 細胞の破壊が起きますが、この破壊過程に免疫システムが関与しているといわれており、NBI-6024はこの免疫システムのT細胞の<Th1細胞-Th2細胞>のバランスを変えることによりbeta細胞破壊の進行を遅らせ、糖尿病の進行を抑制すると期待されています。又、現在の患者分類では1型糖尿病と診断されている1.5型糖尿病にも有効ではないかと期待されています。

糖尿病は生涯治療し続ける疾患でありますが、本剤の様なイムノトレランス療法は未だ存在しておらず、1型糖尿病の初期からNBI-6024を投与することによりその進行を遅らせ、患者のクオリティーオブライフの向上が得られるものと確信しております。本剤は新たな1型糖尿病治療薬として、小児患者から成人患者まで全てのIDDM患者に福音をもたらすものと考えられます。

NBI-6024は、現在第一相臨床試験を実施中で、単回投与を終了し連投試験を行っており、来年には第二相臨床試験を開始できるものと期待されています。

ニューロクライン社は、ニューロサイエンスに関するリーディング・バイオ企業であり、現在5品目について臨床開発段階で開発を進めております。

大正製薬は、現在医療用医薬品分野において海外展開を視野に入れた研究開発力の強化を着実に進めており、その一環としてバイオベンチャー企業との提携を積極展開している最中です。
このNBI-6024のワールドワイドでの開発・販売権取得は糖尿病領域を戦略領域の一つに掲げ、将来の海外展開を意図している大正製薬と有力な事業パートナーを求めていたニューロクライン社との企業方針が合致したものといえます。

以上

◇ニューロクライン社概要
本 社 米国カリフォルニア州サンディエゴ
設 立 1992年
代表者 ゲアリー A ライオンズ