大正製薬と米国・ニューロクライン社が糖尿病治療薬NBI-6024の共同開発提携を契約

2000年7月21日



大正製薬(社長:上原 明)と、米国バイオベンチャー企業・ニューロクライン・バイオサイエンス社(本社 米国カリフォルニア州サンディエゴ 社長 ゲアリー A ライオンズ、以下ニューロクライン社)は、糖尿病治療薬NBI-6024(海外PhaseⅠ)の導入及びワールドワイドベースでの共同開発に関する提携契約に合意しました。

今回の契約により、大正製薬はニューロクライン社からNBI-6024に関する欧州、アジア地域の開発・販売権及び米国でのオプション権を獲得することとなります。

NBI-6024はニューロクライン社のAPL(altered peptide ligand)技術を用いたインスリンの部分構造の改変ペプチドであり、Ⅰ型糖尿病の治療薬として開発が進んでいます。Ⅰ型糖尿病患者では、インスリンを産生するβ細胞の破壊が起きますが、この破壊過程に免疫システムが関与しているといわれており、NBI-6024はこの免疫システムのT細胞の<Th1細胞-Th2細胞>のバランスを変えることによりβ細胞破壊の進行を遅らせ、糖尿病の進行を抑制すると期待されています。又、現在の患者分類ではⅡ型糖尿病と診断されている1.5型糖尿病にも有効ではないかと期待されています。

糖尿病は生涯治療し続ける疾患でありますが、本剤の様なイムノトレランス療法は未だ存在しておらず、Ⅰ型糖尿病の初期からNBI-6024を投与することによりその進行を遅らせ、又患者のクオリティーオブライフの向上が得られるものと確信しております。本剤は新たなⅠ型糖尿病治療薬として、小児患者から成人患者まで全てのIDDM患者に福音をもたらすものと考えられます。

ニューロクライン社は、ニューロサイエンスに関するリーディング・バイオ企業であり、現在5品目について臨床開発段階で開発を進めております。

大正製薬は、現在医療用医薬品分野における研究開発力を着実に強化しており、その一環としてバイオベンチャー企業との提携を積極展開している最中です。 このNBI-6024の共同開発・販売契約は糖尿病領域を戦略領域の一つに掲げている大正製薬と有力な事業パートナーを求めていたニューロクライン社との企業方針が合致したものといえます。

◇ニューロクライン社概要
本 社 米国カリフォルニア州サンディエゴ
設 立 1992年
代表者 ゲアリー A ライオンズ