大正製薬と米国・アイデック社が抗MIF抗体に関する共同開発契約を締結

2000年6月27日



大正製薬(社長:上原 明)は、米国バイオベンチャー企業 アイデック・ファーマシューティカル社(本社 米国カリフォルニア州サンディエゴ 社長 ウィリアム H.ラステッター)と、炎症・免疫関連疾患の治療用抗体「抗MIF(マクロファージ遊走阻害因子)抗体」のライセンス及び共同開発に関する契約を締結いたしました。

MIFは、炎症・免疫のメディエーターの1つであり、生体内においてコルチコステロイドが有する抗炎症作用を打ち消している可能性が示唆されています。従って、MIFの機能を抑制することにより、喘息やリウマチ、腎炎等の、炎症・免疫疾患に高い治療効果が期待できます。
アイデック社では、このMIFに対する高親和性のモノクロナール抗体を見い出しました。本抗体は、近年の細胞・遺伝子レベルでの病体解明の研究成果を利用し、患者数が年々増加の一途をたどっているものの、その治療法は未だ確立されていない喘息をはじめとする炎症・免疫関連疾患に対し、新しい治療薬となりうるものと考えています。

今回の契約により、大正製薬は、研究費、マイルストーン・ペイメント等と製品売上からのロイヤリティーをアイデック社に対し支払い、アジア地域及びヨーロッパ・オセアニア等の地域での開発、販売権を得ます。
なお、ヨーロッパ・オセアニア等の地域については、アイデック社は大正とともに販売できるオプション権を有しています。今後、両社で適応症も含め具体的な開発方針を定めていく予定です。

アイデック社は、その独自技術を用いて、癌及び炎症・免疫疾患のための治療用、診断用等の抗体を開発、販売するバイオベンチャー企業です。これまでに大正製薬を含め日本企業5社と提携し、高度で機能的な各種治療用抗体の開発に成功しています。

大正製薬は、一般用医薬品では日本のトップ企業ですが、現在医療用医薬品分野の研究開発力を着実に強化しており、その一環としてバイオベンチャー企業との提携を積極的に展開している最中です。アイデック社との提携は、アレルギー性疾患治療用の抗CD23抗体(生化学工業からサブライセンスを受け共同開発中)に続き、2件目となります。

◇アイデック・ファーマシューティカル社(IDEC PHARMACEUTICAL CORP.)概要
本 社 米国カリフォルニア州サンディエゴ
設 立 1986年
代表者 ウィリアム H.ラステッター