米国・アリーナ社と共同研究契約を締結

2000年6月22日



大正製薬(社長:上原 明)は、米国バイオベンチャー企業・アリーナ社(本社 米国カリフォルニア州サンディエゴ 社長 ジャック リーフ)と新規薬物創出のためアリーナ社が有するCART(TM)技術を用いたGPCRs(G蛋白結合型受容体)に関する共同研究契約を合意しました。

アリーナ社は研究費に加え、マイルストーン・ペイメントと製品売上からのロイヤリティーを受ける権利を持ち、大正は今回の共同研究から得られた成果を全世界で独占的に企業化する権利を持ちます。

2,000以上あると考えられるGPCRsは新規薬物創出の有望なターゲットでありますが、GPCRsの約95%は、未だその機能やリガンド(受容体に結合する物質)等が明らかとなっていない「オーファン受容体」であります。

従来の科学技術ではリガンドが見つかっていない受容体の研究は難しいものでしたが、アリーナ社は、その高いレベルの遺伝子技術を活用して独自な研究から見出したCART(TM)技術を用い、リガンドを使わずにこれら「オーファン受容体」のアッセイ系を確立することを可能に致しました。
リガンドが無かったことにより研究の手が着いていない「オーファン受容体」には、生体内で未だ見つかっていない新たな機能を有している可能性が期待され、その機能に基づく新たな作用機序の医薬品開発の可能性が期待されます。
またこの技術により、リガンドを見つけ医薬品研究開発を行うのにかかる平均研究年月3~15年という期間が短縮でき、速やかな新規医薬品の創薬研究が可能となります。

大正製薬は、一般用医薬品で日本のトップ企業ですが、現在医療用医薬品分野の研究開発力を着実に強化しており、その一環としてバイオベンチャー企業との提携を積極的に展開している最中です。ベンチャー企業からの導入候補品探索を手がけているレクメド社(社長 松本 正)とも協力体制を築き上げており、今回のアリーナ社との提携もレクメド社の紹介,協力によるものです。

◇アリーナ社(Arena)概要
本 社 米国カリフォルニア州サンディエゴ
設 立 1997年
代表者 ジャック リーフ(Jack Lief,President&CEO)
社員数 70名