「抗CD23抗体」の米国での第I相臨床試験開始について

2000年2月7日



大正製薬(社長 上原 明)は、生化学工業(社長 榎 史朗)、米国アイデック・ファーマシューティカルズ(IDEC社 本社 米国カリフォルニア州サンディエゴ 社長 ウィリアム H. ラステッター)の3社で、抗CD23抗体に関する共同研究開発を進めております。

このたび、IDEC社はIND申請(米国の臨床試験開始時申請)を行い、アレルギー性喘息を適応症とした米国における第I相臨床試験を開始しました。

生化学工業は、1994年にIDEC社と抗CD23抗体の共同研究開発契約を締結し、IDEC社が米国、生化学工業が欧州、アジア地域における開発・販売権を有しております。1998年11月には、大正製薬と欧州、アジア地域における開発販売提携契約を締結しています。

抗CD23抗体は、IDEC社が霊長類化抗体(ヒト・サルのキメラ) "Primatized Antibody"技術を活用して作製した、アレルギー性喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性疾患、その他アレルギー性疾患の治療薬として期待されている物質です。本抗体は、アレルギー症状の引き金となる免疫グロブリン(IgE)の産生を調節する因子・CD23に結合し、他の免疫グロブリンの産生に対しては影響が無いことから、特異的アレルギー治療薬となる可能性をもっています。

アレルギー性疾患の患者数は年々増加しておりますが、その確固たる治療法は未だ開発されておらず、本抗体の研究開発はアレルギー性疾患の根本的な治療法の開発となる可能性があるものと考えております。

今回の米国での第I相臨床試験開始により、抗CD23抗体の医薬品としての安全性、認容性、薬物動態等が評価されることとなり、今後の欧州、アジア地域での開発促進にも寄与するものと期待しております。


*アイデック・ファーマシューティカルズ社
設立: 1985年
社長: ウィリアム H.ラステッター
本社: 米国カリフォルニア州サンディエゴ