大正製薬が新規ケトライド系抗生物質の開発に着手

1999年12月13日



大正製薬(社長 上原 明)は、新規ケトライド系抗生物質の開発に着手しました。大正製薬と米国・アボット社は、1997年にマクロライド系抗生物質の共同開発に関する契約を締結し、相互に情報交換を行いながら新規物質を探索してまいりました。両社は、この共同研究で合成された数百種類に及ぶ化合物から、アボット社が合成した「ABT773」を共同開発の候補物質として選択しました。

「ABT773」は、近年耐性菌が問題となってきているペニシリン・マクロライド系薬剤耐性肺炎球菌に対して優れた抗菌活性を持ち、インフルエンザ菌に対しても従来のマクロライド系抗生物質を上回る抗菌活性を有しています。 さらにマイコプラズマ、クラミジアなどの非定型菌にも有効、体内動態に優れ、1日1回の投与での有効性発揮も期待されています。

両社は、大正製薬が開発し、アボット社に導出したマクロライド系抗生物質「クラリスロマイシン」の後継品として本剤の開発を進める予定です。

臨床試験は欧米が先行し、既にアボット社は1998年12月より第2相臨床試験を実施中です。 日本では大正製薬とアボット社の日本法人・ダイナボット社との共同開発となります。海外臨床データを利用して適切なブリッジング試験を計画実施し、2000年6月に第2相臨床試験に入り、2001年中に日米同時申請、早期の承認を目指します。