大正製薬が中国市場で[リポビタン]を発売

1998年4月22日



リポビタン 大正製薬(社長 上原 明)は、中国市場において、この4月より、100mlドリンク剤[力保美達(日本名:リポビタン)]を発売いたします。
当社は昨年8月に、中国・冠生園(集団)有限公司との間にドリンク剤及び各種食品の製造・販売を事業目的とした合弁会社[上海冠生園大正有限公司]を設立いたしました。建設を進めておりました同社工場も本年2月に竣工・稼働し、この4月より営業活動を開始することになりました。

[力保美達]は、中国衛生部が審査・承認する新しい食品区分である“保健食品”の認可を受け、抗疲労(疲労回復)、調節血脂(コレステロールの低下)などの効能を掲げた製品です。上海市を中心とした華東地域を販売エリアとして拡売していく予定です。

大正製薬は、1962年(昭和37年)にドリンク剤の第1号[リポビタンD]を発売し、その後、日本及び世界各国での“エナジードリンク”市場を創生してまいりました。 アセアン各国においても、現在、タイ・台湾・香港・マレーシア・シンガポール・フィリピン・インドネシア・ベトナム・ミャンマーなど9ヶ国の地域で着実に市場が拡大しています。中国においても、高い経済成長や人々の健康意識の高まりなどによって、市場は急速に拡大するものと予想されます。

合弁パートナーの冠生園(集団)有限公司は、1918年に創業した中国有数の食品会社で、キャンディー、蜂蜜、ビール、清涼飲料など、多数の食品を製造・販売しています。



◇[力保美達]製品概要
分  類 保健食品
認可番号 衛食健字〔1997〕第517号
認可取得 1997年12月
保健効能 抗疲労、調節血脂
希望小売価格 7元(1元は約15円)
発  売 1998年4月
販売目標 初年度、500万本


◇上海冠生園大正有限公司 会社概要
設 立 1997年8月
資 本 金 1,000万USドル
出資比率 大正60%:冠生園40%
本店所在地 上海市嘉定区黄渡鎮4733
販売エリア 上海を中心とする華東地域
代 表 者 董事長 翁 懋(冠生園(集団)有限公司総経理)
役員構成
董事長 翁  懋
副董事長 堀田尚孝(大正製薬専務取締役)
董事 比良剛志
 〃 高篠 猛
 〃 鐘 元秋


◇工場概要
所在地 本店と同じ
敷地面積 22,500平方メートル
建築面積 4,150平方メートル
延床面積 4,500平方メートル
投資額 6,800万元(約820万USドル)
従業員数 50人
竣 工 1998年2月
施工者 上海瀘北建築装飾工程公司、澁谷工業(株)他


【中国市場で[リポビタン]を発売についての詳細情報】

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リポビタン  
中華人民共和国・上海で
[リポビタンD]を発売



中国での事業展開を開始

 大正製薬は、中華人民共和国最大の商工業都市・上海市において、本年4月より[リポビタンD(現地名:力保美達)]を販売し、いよいよ事業展開を開始することになりました。上海市は人口1,345万人の大都市。戦前までの各国の植民地政策の影響もあり、中国特有の建造物と西欧風のエキゾチックな町並みとが共存する、独特な雰囲気を持った町です。古くから貿易港として栄え、また近年の急速な経済成長と近代化の影響もあって、町中がバイタリティーとエネルギーに満ちあふれています。高層ビルは続々と建築され、日本のみならず欧米資本のスーパーやデパートも進出、海外の物資や情報がいち早く入ることから最先端ファッションの発信基地とも言えます。通りや繁華街によっては、東京の新宿や青山界隈と変わらない都市像になりつつあります。季節感もほとんど東京と同じといって良いでしょう。


上海
上海市黄浦江公園
  上海
上海市内

(1)これまでの中国との関係

当社は長年に渡り中国から、保健剤やドリンク剤などの主成分である良質生薬の輸入を行ってきました。また、医療用医薬品分野の共同研究としても、1984年に北京の中国医学科学院薬物研究所との間で天然物をベースにした研究契約を、1990年に中国四川抗菌素工業研究所との間に各種微生物をベースにした研究契約を締結しています。その他にもいくつかの研究提携を行っており、以前より中国とは、人的交流も含めて深い関係にありました。


上海工場
上海冠生園大正有限公司

(2)合弁会社設立の経緯

 中国は13億人もの人口を抱える大国であり、近年の経済成長は目を見張るものがあります。生活者の健康意識の高まり、所得の増加、日本製品への関心の高さなどを考慮して、当社のセルフメディケーション事業としても、非常に魅力ある市場であります。
 1993年頃より、具体的な事業進出計画を立ち上げ、合弁先の選択に入りました。様々なパートナー候補の中から、最終的に冠生園(集団)有限公司をパートナーに選びました。冠生園は中国有数の食品製造・販売会社であり、同社としても健康飲料の開発に乗り出そうとしていたところで、最も合弁事業に意欲的だったことが、選択の理由です。
 1995年から冠生園と合弁事業の検討を始め、97年8月に合弁会社の設立に至りました。さらには、12月に[力保美達]の保健食品の認可を取得。今年2月に合弁会社の工場が竣工しました。
 今回受けた[保健食品]の認可とは、一昨年に中国政府が開始した新しい食品の区分であり、有効性を確認できるデータを提出し認可を受ければ、食品として販売先は広くしつつ、具体的な効能・効果をうたえるという制度です。認可を受けると[保健食品]という文字を製品パッケージや広告で表示することもできます。日本での[特定保健用食品]に似た制度と言えます。


店内   店内
上海市内スーパーでの陳列

(3)ターゲットとする層、今後の展開

 当面、20代~50代の青壮年層をターゲットとして営業活動を展開します。高度経済成長が進む中、着実に中国の人々の健康意識も高まっており、疲れをいやし明日への活力を養う[力保美達]の製品コンセプトは受け入れられるものと判断します。今後さらに品揃えを強化し、ターゲット層の充実をはかる予定です。
 中国全体としては、短期的視点ではなく、長期的に中国の人々の生活に根ざしたブランドの育成を目指しています。