リポビタンDシリーズに新製品
タウリンを増量[リポビタンD2000]新発売

1997年4月16日



リポビタンD2000 医薬品ドリンク剤のトップブランドである[リポビタンD]シリーズの新製品として、[リポビタンD2000](100ml・1本180円)を平成9年4月16日、発売しました。

[リボビタンD2000]は、エネルギー産生や各種代謝に関与しているアミノ酸であるタウリンを[リポビタンD]の2倍の2000mgに増量し、そのほかにもイノシトール、ビタミンB群などを配合した100mlの医薬品ドリンク剤です。肉体疲労・食欲不振などの栄養補給や滋養強壮、虚弱体質に適しています。ご好評いただいている[リポビタンD]シリーズをもとに、より服用感のある飲みやすい風味にしました。

当社は、昭和16年よりタウリンの研究に着目し、独自の研究開発とともに、さまざまな研究会やシンポジウムなどの研究支援を積極的に行ってきました。そして昭和37年にリポビタンDを発売して以来、シリーズ製品にタウリンを中心成分として配合しています。[リポビタンD2000]の発売により、100mlのリポビタンDシリーズは合計5種類、充実したラインアップとなりました。

●製品の特長
1. エネルギー産生や各種代謝に関与しているアミノ酸、タウリンを2000mg配合
2. 疲労回復に役立つ、ビタミンB群各種を配合
3. 服用感のある、飲みやすい風味

●製品の概要
製品名 リポビタンD2000
効能・効果 ☆肉体疲労・病中病後・食欲不振・栄養障害・発熱性消耗性疾患などの場合の栄養補給 ☆滋養強壮 ☆虚弱体質
用法・用量 大人(15才以上)・1日1回1本(100ml)を服用してください。
成分 タウリン 2000mg
イノシトール 50mg
ニコチン酸アミド 20mg
ビタミンB1 硝酸塩 5mg
ビタミンB2 リン酸エステル 5mg
ビタミンB6 5mg
無水カフエイン 50mg
包装・希望小売価格 100ml・1本180円(税抜)
初年度売上目標 30億円
発売日 平成9年4月16日


◇参考資料
『タウリンとは』
リポビタンDシリーズの中心成分であるタウリン。これは“含硫アミノ酸”という栄養成分の一種です。1827年に発見され、多くの研究者によって生理・薬理学的追求が重ねられてきました。

タウリンは、私たちの体のほとんどの臓器や組織に、ある程度存在している物質です。体重が60kgの人で、60gのタウリンを体内に蓄えているそうです。その50%は骨格筋肉に分布され、また心臓、脳、目の網膜などに高い濃度で含まれています.食品では、ホタテ貝、かき、いか、たこ、かつおなどの魚介類に豊富に含まれていることも知られています。

○心臓とタウリン
大阪大学の東純一教授は、心筋梗塞、心臓弁膜症、先天性心臓疾患などによる心不全患者62名を対象にタウリンの効果を厳密な方法で調べました。その結果、心不全に有効であることが判明し、それに関連する浮腫(むくみ)や肝腫大(肝臓の腫れ)、呼吸困難、動悸といった症状にも効果的であったことを発表しています。

東京学芸大学元教授の小野三嗣先生は、ジョギングする若い健康な男女25名を対象に夕ウリンの効果を実験しました。タウリンを飲んだ時と飲まなかった時、ジョキング中の体調にどのような差が出るかを調べたのです。その結果、タウリンを飲んだ時の方が脈拍数が低く抑えられ、心厳の負担が軽くすむこと、また血圧の上がり方も少ないことがわかりました。

○肝臓とタウリン
“昔から黄疸の人や肝臓の悪い人には貝類の味噌汁をと言われています。貝類はタウリンをたくさん含んでいるからです”と、急性肝炎へのタウリンの効果を奈良県立医科大学学長の辻井正先生がおっしゃっています。
京都府立医科大学学長の栗山欣弥先生の研究によると、肝臓病患者にタウリンを投与すると、肝臓によいタウリン抱合型胆汁酸の増加が認められること、またラットの実験から、タウリンには過酸化脂質という有害物が肝臓に増えるのを抑える働きがあることがわかりました。タウリンは肝細胞を過酸化脂質から保護することにより、肝臓の機能を守ってくれるのだと説明されています。

○高血圧とタウリン
京都大学大学院教授、家森幸男先生の研究によると、食塩を多く含むえさを与えたラットにタウリンを投与したところ、血圧の上昇が抑えられ、タウリン未投与のラットより4~5倍も長生きしたとのこと。これはタウリンを多く取ることにより、腎臓中のタウリンも豊富になり、過剰なナトリウムを捕まえ尿中にどんどん排出して、血圧を下げたためとおっしゃっています。
家森先生はWHOに要請して、世界22か国で食生活と成人病の関係を調査した結果、チベットに脳卒中が多く、広州には少ないことがわかりました。チベットではラマ教の憤習上、鳥や魚を食べないのでタウリンをほとんど摂れません。一方、広州では東シナ海の新鮮な海の幸が、毎日食卓をにぎわせています。50歳代の平均血圧が100-63と、日本の小学生並みの数字でした。

○筋肉とタウリン
大阪大学の馬場明道教授は、タウリンの筋肉運動に対する効果も研究されています。その研究によると、筋肉運動をつかさどる神経の情報伝達を高める働きがタウリンにはあるとのこと。またさらには、東京学芸大学運動生理学教室のラットによる研究では、タウリンが筋肉における収縮エネルキーの増幅に影響をおよぼし、筋肉のさまざまな代謝作用をも好転させることを示しています。タウリンは体内において、いちばん人間を動かしているところや、機械的に生命を維持しているところに多く分布しています。筋肉をなめらかに持続的に動かすためにも、タウリンは重要なのではないかと考えられているわけです。

○猫にタウリン
猫は体内で、ほとんどタウリンを合成できません。食物から摂るしかないわけです。それゆえ、体内にタウリンを多く持つネズミを捕るのではないかと言われてきました。しかし最近は、猫がこのように猟をすることが減っています。室内で飼うことが多くなったことと、最近のペットフードにタウリンを含むものが多く発売されるようになり、これがネズミを捕らなくなった原因では、と言われています。